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日蓮大聖人・池田大作

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沖縄代表協議会 強く! 強く! 信仰とは「勇気」

2000.2.7 スピーチ(1999.10〜)(池田大作全集第91巻)

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1  リサール博士「不誠実な人間に権力をもたせるな」
 広宣流布の大事な協議会であるので、記念にスピーチを残させていただきたい。
 はじめに沖縄の皆さまに和歌を贈りたい。
  世界一
    初の広布を
      誓いたる
    沖縄島に
      万歳 叫ばむ
  日本で
    最初の広布は
      沖縄と
    体制できたり
      人材出でたり
  沖縄が
    世界で初の
      広布をば
    成就せむとの
      文化祭なるかな
 どこの国にも、国を代表する英雄がいる。皆、命をかけて戦っている。
 フィリピンの独立の英雄ホセ・リサール博士。先日、光栄にも博士の名を冠した賞(リサール最高文化賞)を皆さまの代表としていただいた。博士も冤罪による銃殺である。
 日蓮大聖人も、御自身のことを「世間の失一分もなし」と。作り話による「悪口」「讒言」ゆえの迫害の連続であられた。
 これが歴史の常である。人間の愚かさである。
 傲慢な日本の国家主義者たちは、大恩ある韓国を、そして中国を侵略した。沖縄も犠牲にされた。だからこそ、我ら人間主義者が立ち上がり、民衆を守るしかない。根本は、妙法を広めるしかない。
2  リサール博士は言う。
 「未来の歌声はよその国からいいニュースを運んでくる。あけぼのの、うまれかけているあけぼのの輝きのなかから聞こえてくる。」(『ノリ・メ・タンヘレ――わが祖国に捧げる』岩崎玄訳、井村文化事業社)
 偉大な人間は、自分の国では迫害されるが、かえって他の国から称賛されるものである。
 博士は警告する。
 「権力をだれに与えるかを、よく見きわめなければいけない。こういう力を無知で激情をもった人間に、道徳教育を受けていない、誠実かどうかわからない人間の手に権力をもたせることは、武装していない多数の人間の中にいる狂人に武器を持たせるのと同じです」(同前)
 さらに博士は言う。
 「進歩とともに進む、というのには、三つのやり方がある。進歩の先を進む。進歩と一緒に進む。進歩の後を進む。第一のは進歩を指導する。第二のはみずから運ばれるにまかせる。第三のは進歩に引きずられる」(同前)
 今、だれが進歩の先を進んでいるか。創価学会しかない。それが、我々の確信であり、世界の識者の期待なのである。
3  「師子王の心」で立つ人が勝つ
 御聖訓に照らし、「三類の強敵」「三障四魔」が、日蓮仏法における広宣流布の途上に必ず出現することは、ご存じの通りである。「三類の強敵」「三障四魔」がないのは、御聖訓通りやっていないのである。
 今、創価学会の偉大なる世界広宣流布の兆候として、「三類の強敵」「三障四魔」が現れたことは、創価学会が御聖訓通りに大法戦を展開しているという事実であり、証明である。
 今こそ、皆さまは猛然たる師子王のごとき戦いをし抜いていただきたい。
 断じて勝つために、正義のために、師子王のごとく、吼え、走り、戦っていただきたい。
 勝つことが正義である。負けるような正義は、正義ではない。
 広布のために戦えば、元気になる。自由自在の境涯になる。「戦った人」の十年後の大境涯と、「ずる賢く、要領のよい、臆病な人間」との相違は、天地雲泥となるに違いない。
 師子王のごとく戦った人は、仏のごとき大境涯と大福運となるのである。要領よくやった人間は、畜生の根性のごとく、わびしい、哀れな境遇となっていく。このことは、因果の理法に照らして明快である。
 自分自身のために、自分自身の眷属のために、最高にありがたき時と思って、生き抜き、戦い抜き、微塵も後悔のない、大仏法にかなった人生を磨いていっていただきたい。

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