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日蓮大聖人・池田大作

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米国・デラウェア大学「名誉人文学博士号… 人類の結合には「文明間の対話」が必要

2000.1.15 スピーチ(1999.10〜)(池田大作全集第91巻)

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1  「創価の世紀」を、君自身の「熱」と「力」で
 「新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である」(「青年訓」)とは、戸田先生の遺言でありました。
 きょうは、二十一世紀の創価学会の指導者となっていく優秀なる青年部の新年の会合、まことにおめでとう!(拍手)
 世界の広宣流布と創価学会の一切の後継者は、青年部の諸君であると、私は明確に申し上げておきたいのであります。
 海外の皆さまも、ようこそ、お越しくださいました。また通訳の皆さま、いつもありがとう。本年もよろしくお願いします。(拍手)
 心より尊敬申し上げるローゼル学長。ならびに、カラハン教授。そして、お懐かしいノートン先生(故ノートン教授のメアリー夫人)。
 世界の教育界が模範と仰ぎ見る崇高なるデラウェア大学からの栄誉を、ただ今、私は、百四十八カ国・地域のSGIの友を代表して、謹んで拝受させていただきました。まことに、ありがとうございました。(拍手)(=二〇〇二年七月現在、SGIは世界一八十三カ国・地域に発展)
 本来ならば、私のほうから訪問させていただくことが、当然の礼儀であります。その表敬を果たす前に、学長一行が、わざわざ、お越しくださり、このように厳粛な授章式を行っていただき、重ねて御礼申し上げるものです。(拍手)
 (席上、米国のデラウェア大学から池田SGI会長に対する顕彰が行われた。ローゼル学長ら一行が出席。「平和に貢献する世界市民」の育成をたたえ、池田会長に「名誉博士号」が贈られた)
 この会場には、二十一世紀へ新出発したアメリカSGIの代表の方々も出席されています。
 そのお一人は、誉れあるデラウェア大学の卒業生であります。
 また本日は、日本の創価班ならびに牙城会、そして白蓮グループという、わが創価学会にとって大切な「二十一世紀の広宣流布への大指導者」たる中核の方々の総会でもあります。おめでとう! いつも本当にご苦労さまです!(拍手)
 現在の学会の最高リーダーも諸君と同じように、輸送班(創価班の前身)や創価班などで、「会員の陰の力」となって黙々と働いてきました。それが、今の諸君の先輩であります。
 きょうの最上の英知の称号を、私は「献身的に健闘する皆さんの未来が無限の栄光に包まれていく」象徴として、皆さんとご一緒に受けさせていただきたいのであります。(拍手)
2  「黄金の一期生」が創立者の理想を実現
 デラウェア大学の創立は一七四三年。そこには、一人の青年の人生を捧げての苦闘がありました。その「一人」とは、創立者のアリソン先生であります。
 植民地時代の当時、この一帯には、大学はもちろん、良い中学校さえなかった。スコットランドから渡ってきて、その実態に驚いたアリソン青年は、「それならば、私が学校をつくってみせる」と決意する。
 そして、自らが犠牲となり、礎となりながら、デラウェア大学の前身となるアカデミーを開設していったのであります。そこに集ったのは、八歳から十六歳までの若人でありました。
 きょうは、同じ年代の未来部の代表も参加してくれております。皆さま、ご苦労さま! とくに中等部は、「結成三十五周年」おめでとう!(拍手)
3  創立者のアリソン先生は「三権分立」の理念や、当時としては、まことに画期的な「民主主義の思想」を、いち早く学生たちに語っていったのであります。
 創立者の薫陶を受けた「黄金の一期生」は、「創立者の分身」となって、民衆への貢献のため、政界、財界、言論界など各界に羽ばたいていきました。
 その中から、州知事も、国会議員も、医師も、学者も、陸続と躍り出ていきました。あの歴史的な「独立宣言」の署名にも、デラウェア大学の一期生が参加しております。
 また貴大学を擁するデラウェア州は、一番最初に「アメリカ合衆国憲法」を批准したがゆえに、「第一の州(ファースト・ステート)」という名誉ある愛称で呼ばれております。この憲法の制定にも、貴大学の一期生の活躍があったのであります。
 たとえ人数が少なくとも、そこに厳然たる「核」があれば、永遠の発展への土台ができる。
 きょう集まった皆さまは、全員が「新しき千年」に輝きわたる「新しき青年部」の「第一期生の人材」であります。
 その誇りと自負をもって、互いに励まし合いながら、敢然と進んでいっていただきたい。一人も退転してはなりません!(拍手)

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