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日蓮大聖人・池田大作

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「7.3」記念第35回本部幹部会 晴れ舞台で「人間の宗教」の実験証明

1999.7.3 スピーチ(1998.11〜)(池田大作全集第90巻)

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1  わが創価の地球家族、万歳!
 世界の五十二の国々から、皆さま、ようこそ!(拍手)
 皆さまは将来、必ず、その国の歴史に残る人です。尊い人です。
 日蓮大聖人が、十方の仏・菩薩が、賛嘆し、守ってくださる尊き指導者です。
 今は、名もなく、お金もないかもしれない。正法を知らない人から笑われ、バカにされることがあるかもしれない。しかし、永遠の生命から見れば、皆さまこそ、最高の勝利者である。最高の成功者となる方々である。来世は、大統領や大統領夫人、大実業家、大学者以上の偉大な境涯になられることは間違いない。
 そのことを、大聖人は、きちっと御書に書いてくださっている。
 そうならなかったら、大聖人が″嘘つき″になってしまう。断じて、そんなことはない。絶対に、大聖人だけは嘘をつかれない。
 (妙法を持つ人の境涯について、「四信五品抄」(御書342㌻)、「松野殿御消息」(同1378㌻)などに述べられている)
 一昨日(一日)、アフリカのコートジボワール共和国のエシー外務大臣を、SGI(創価学会インタナショナル)の代表とともに、お迎えした。世界の友の仲良き姿に、大臣は「未来の世界が、ここにある!」と感嘆しておられた。
 歓迎したメンバー一人一人と大臣が握手している姿を見て、私は「わが創価の地球家族、万歳!」と、叫びたい思いであった。(拍手)
2  ドミニカの詩人大統領「わが人生を英雄的なドラマに」
 きょうは、ドミニカの同志も来られている。本当にうれしく、懐かしい。
 こんな詩がある。
 「何ものも わが旗を切り裂くことはできない!」
 「わが人生を 英雄的なドラマで綴っていこう! そして怒りを込めた気力を炎として わが心を燃え上がらせていこう」
 これは、″カリブ海の宝石″ドミニカ共和国の詩人大統領――敬愛するバラゲール前大統領の詩の一節である。
 ドミニカには、十二年前(十九八七年)、私は訪問させていただいた。まるで″おとぎの国″のように、エメラルド色の海も、青空も、花や緑も、そして人々の心も、美しく光る天地であった。
 私は大統領府に招待され、バラゲール大統領と語り合った。堂々たる民主国家の繁栄を建設してこられた大指導者である。
 大統領は独身。文字通り、共和国を恋人とし、妻とし、国民をわが子として、人生を捧げてこられた。「預金通帳を持たない大統領」と言われたほど、質素で高潔な生き方は、世界的によく知られている。
 皆さまも、あまり預金がなさそうだが(笑い)……バラゲール大統領のように偉大である証拠かもしれない(爆笑)。
 大統領として、教育に力を入れ、南北アメリカ大陸で最古の名門「サントドミンゴ自治大学」の学生数を、四千人から六万人へと拡充された。(一五三八年創立。池田会長は同大学の名誉教授)
 毎日毎日、一心不乱の激務。町や村の人々の要望に応えて、小・中学校など、たくさんの教育機関を創設したことでも有名である。
 白内障で、視力をほとんど失っておられる。しかし、心眼――心の眼は研ぎ澄まされて、鋭い。詩人であり、文化人としても著名である。
 あの日、名画に囲まれて会見した執務室――。私は、大統領が青春の日に創作した詩を朗読させていただいた。「大統領。あなたの詩を私が読みます」と。
 驚いたようなお顔をされたが、じっと聴いてくださった。私の妻も同席していた。
 目が悪くなっては、自分の詩を読むことさえできない――激務の大統領に、しばしの間でも、ほっとしていただきたかったのである。
 私のそんな思いを、大統領は心から喜んでくださった。周囲の方も「大統領が、あんな笑顔を見せたことはないんですよ」と語っておられた。
 劇のごとき、その光景は、今も脳裏に鮮やかに刻まれている。
3  前大統領とは、その後も麗しい「心の交流」が、ずっと続いている。
 ひとたび結んだ縁を、断ち切ってはならない。誠心誠意、大切にして、さらにそれを広げていく――これが広宣流布である。創価の人間外交である。
 光栄にも、前大統領からは、その後も招聘をいただいている。「もう一度、お会いしたい」と。
 前大統領は、私どもの「文化交流の推進」「人類の連帯の拡大」に、深い深い共感と友情を寄せてくださっている。また、二十歳以上も若い私を、「親友」と呼んで、大事にしてくださっている。
 私が母たちに捧げた詩「偉大なる母を讃う」(九八年年五月発表。本全集43巻収録)にも、真心あふれる所感を送ってくださった。
 (所感では、こう語られている。「深い精神性が脈打つ詩を通し、池田大作博士がご教示してくださっている『愛し』『尊敬する』という心情こそ、現代の風潮と全く異なるものであります。貴殿の素晴らしい作品と『人類の連帯』のための崇高で私心のないご尽力に深く賛同し、心からお祝い申し上げます」)

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