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日蓮大聖人・池田大作

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第31回本部幹部会、第1回東海道総会、… 本源的幸福へ最高に尊貴な人生を

1999.2.2 スピーチ(1998.11〜)(池田大作全集第90巻)

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1  御聖訓「一生空しく過して万歳悔ゆること勿れ」
 遠いところ、また寒いところ、本当にご苦労さまです!(拍手)
 御聖訓に「一生空しく過して万歳悔ゆること勿れ」と。
 不滅の御言葉である。
 人間、何か悔いは残る。人生、どうしても悔いは残る。これが人間であり、人生であろうか。
 多くの人間は地位を求め、財産を求めて生きる。しかし、その結果、人類のほとんどが、″一生をむなしく過ごして、永遠にわたって悔いている″のが現実かもしれない。
 その反対に、人生の目的にまっすぐに向かい、本源的幸福の追求を完璧になしゆく人間、すなわち「広宣流布に邁進する勇者」には、悔いはない。
 悔いのない人生――それを教えてくださったのが日蓮大聖人である。その「最高の人生」を教えているのが創価学会である。
 この「喜び」と「確信」と「勇気」をもって進みましょう!(拍手)
 仏法には、一つも無駄がない。仕事も、生活も、全部の歩みが仏法である。信心根本ならば、すべて功徳となる。お集まりの皆さまのなかにも、多忙な方や、さまざまな状況をかかえた方もおられるにちがいない。しかし、こうして仏法の集いに来られたのだから、功徳は大きい。「最高の法」の軌道に乗っている。
 広宣流布の労苦は、無駄のように見えても、大変であっても、苦労した分だけ、すべてを生かしながら、「善」の方向へ、自分が向かっていく。それが信心の力である。
2  英国の詩人トムソン「忘恩は、人類に対する裏切りである」
 私は「世界桂冠詩人」の称号をいただいているから、詩人の言葉を紹介したい。
 ウィリアム・シェークスピアの有名な『リア王』。こんな一節がある。
 「根性のまがった者には賢いことも善いことも曲がって見える。汚い者には汚いものしか口に合わない」(三神勲訳、河出書房新社)
 英国の詩人、ジェイムズ・トムソン。「忘恩は、人類に対する裏切りである」
 イランの詩人、サアディー。「感謝できる犬は、恩知らずの人間に優る」
 犬も「三日飼えば恩を忘れない」という。恩を忘れる人間は「犬以下」だという言葉である。
3  「千日尼御前御返事」に有名な御文がある。
 「ことには日月天は眼前の境界なり、又仏前にしてきかせ給える上・法華経の行者をあだまんものをば「頭破れて七分と作らん」等と誓わせ給いて候へば・いかんが候べきと・日蓮強盛にめまいらせ候ゆへに天此の国を罰すゆへに此の疫病出現せり
 ――(法華経のままに正法を説く日蓮が迫害されるのを、諸天善神は、どうして守ろうとしないのか)とくに日天(太陽)、月天(月)は眼前に姿を現している。また(諸天善神は)仏の前で(法華経の行者を守護せよとの仏の御命令を)聞かれたうえに、法華経の行者に敵対する者がいれば『頭は破れて七つにならん』等、お誓いになられたのに、どういうことなのか。このように、日蓮が強く責めたゆえに、天がこの国を罰して、この疫病が起こったのである――。
 心して思索し、学ぶべき重大な御文である。
 「仏法は勝負」である。一切は「勝負」――これが日蓮仏法の真髄である。
 ゆえに、「広宣流布の勝利」へ、戦わなければ功徳は出ない。戦わなければ、一時はいいように見えても、最後は苦しむだけである。
 また、歴史をひもといても、「嘘が横行し、正義と真実が踏みにじられる社会」は、必然的に衰亡の坂を転がり落ちていくものだ。
 ゆえに、悪を責めねばならない。放置すれば、自分が悪になってしまう。戦わないのは「悪の黙認」に通じる。嘘に負けたことになる。これが大聖人の教えなのである。

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