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日蓮大聖人・池田大作

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ブラジル・北パラナ大学「名誉博士号」授… 今、自分がいる場所で新しい波を

1998.11.30 スピーチ(1998.11〜)(池田大作全集第90巻)

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1  「戦い」こそ人間の「生命」
 ラフランキ総長、またウエノ議員の素晴らしいスピーチに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
 私の大好きなブラジルの天地には、黄金のごとくに、大いなる「詩心」が光り、深き「哲学」が輝きわたっております。
 十九世紀の貴国の詩人・パーソスは言いました。「戦いこそ『強き人間』の生命なり」と。
 また、独裁権力に対して、勇猛果敢に挑戦した、あのブラジルの炎の文豪ローザは、こう謳いあげております。
  浮き雲のごとく空しき人生を過ごす人間!
  平凡な宿で休んでいる人間!
  苦悩の凍てつく寒さを知らぬ人間!
  この人生を生きながら
  苦難という荒波にさらされていない人間!
  それは人間にあらず。
  ″人間の幻″にすぎぬ。
  この世を通過しただけの人生なり。
  真の人生を生きたとはいえぬ。
2  苦労を避けて、平々凡々とした安逸の中に、偉大な充実の前進は、絶対にありえない。荒れ狂う吹雪に立ち向かい、逆巻く怒涛に飛び込んで、生き生きと働き、生き生きと戦い、そして生き生きと生き抜くことこそ、この世における本当の人間の「使命の舞」であります。
 私の古くからの友人で、心から敬愛してやまぬウエノ議員。ならびにラフランキ総長、また、パラナ州最高裁のセーザル長官、さらに、クリチバ市議会のハラ議員はじめ、ご一行の先生方。貴大学は、ロンドリーナ市をはじめ、地元パラナ州の市民から「最も躍進する大学」と愛され、「未来に開かれた扉」と信頼されている、明るい希望の学府であります。
 その貴大学の「第一号の名誉博士」を、私は厳粛なる重責を自覚しつつ、拝受させていただきます。まことにありがとうございました。(拍手)
 (会合の席上、ブラジルの北パラナ大学から池田SGI〈創価学会インターナショナル〉会長に対する顕彰が行われた。ラフランキ総長ら同大学の代表、またパラナ州からウエノ連邦下院議員、パラナ州最高裁判所長のセーザル長官らが出席。池田会長には、大学として初の「名誉博士号」が授与された。これは、池田会長の模範的なリーダーシップならびにSGIによる人道的社会の発展に貢献する人材の育成をたたえてのものである)
3  殉教の先師である牧口先生ならびに戸田先生は、″甘い果実として、すぐにもてはやされ、それ限りで終わるよりは、苦い種子として、たとえ今は敬遠されても、遠大な未来に残っていくことが、創価教育学の使命である″と、悠然と達観しておりました。
 今や、両先生が蒔かれた″種″は、天を衝く大樹となりました。そして、はるか地球の反対側のブラジルにも、こうして壮麗なる友情の花を咲かせているのであります。諸先生方、本当に、ようこそ、お越しくださいました。(拍手)

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