Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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全国総県長会議 誠実の指導者たれ

1998.10.23 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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1  トインビー博士の思い出
 広宣流布の大将軍が一堂に会された「総県長会議」、ご苦労さまです!
 大聖人は「いくさには大将軍を魂とす大将軍をくしぬれば歩兵つわもの臆病なり」――軍には大将軍を魂とする。大将軍が臆し田ならば、部下の兵はことごとく臆病になってしまう――と仰せです。
 乱世であればあるほど、「トップの一念」が大事です。「中心者の一念」が大事です。どうか、勇敢に、朗らかに、指揮をとってください。
 きのう(十月二十二日)は、トインビー博士の命日であった。二十三年前、一九七五年(昭和五十年)に亡くなられた。八十六歳。博士をしのぶと、思い出は、つきない。
2  ある時は、こんな話をしておられた。博士が、いつも古い服を着ておられることについて――。
 「私は背広を新調したいとは思いません。妻から新調するよう言われるたびに、いつも、すまないと思うのですが。私としては、服は今までの古服であっても、本をもっと買いたいという心境です」
 博士のお人柄が、この言葉でわかる。
3  「偉大な変革は民衆から起こる」
 そして八十代の博士が、こう言っておられた。
 「どんな時でも、九時には仕事を始めます。仕事をしたいという気分に、なろうとなるまいと、始めるのです。仕事をしたいという気分になるのを待っていたら、いつまでたっても仕事はできないものです」と。
 あの膨大な仕事を成し遂げた、ひとつの秘密が、ここにあったと思う。

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