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フィリピン・タガイタイ市「感謝状」等授… わが理想は青年が実現せよ!

1998.10.10 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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1  テレビ作品「旭日の騎士」が特別賞を受賞
 きょうは、はるばるフィリピン・タガイタイ市から、トレンティーノ市長ご一行が来てくださった。その感謝をこめて紹介させていただきたい。
 (会合の席上、フィリピンのタガイタイ市から池田SGI〈創価学会インターナショナル〉会長に対する顕彰が行われた。トレンティーノ市長ら一行が出席。SGI会長には、平和貢献をたたえる「感謝盾」「感謝状」が授与された)
 このたび、イタリアのボローニャで開催されている映画祭において、私が進めてきたフィリピンとの文化交流、また業績と人生を描いたドキュメンタリー作品「旭日の騎士」が、特別賞を受賞した、との連絡をいただいた。(拍手)
 この作品は、今年の二月、フィリピンのテレビで全国放映されたものである。
 トレンティーノ市長も、この番組をテレビで見ておられ、大変、喜んでくださった。そのことを、二月の私への「名誉市民」称号授与式のスピーチでも紹介していただいた。
 ボローニャの映画祭には、今回、世界各地から百二十八の作品が出品された。審査員は、特別賞の授与にあたり、こう語っておられたという。ありのままに紹介したい。
 「作品に描かれている人間と、その生き方そのものに、深い感動と示唆を受けました。この作品は、宗教と哲学が、社会にどう関わり、どう平和に貢献できるかという重大なテーマを表しています。その意味で、特別賞を授与いたします」と。
 まさに人間宗――人間のための宗教として行動してきた私どもにとって、こうした理解はうれしい。
 ちなみに、この映画祭の本部は、イタリアのトレンティーノ地方のトレントにある。市長のお名前(トレンティーノ)と発音が大変よく似ている。(拍手)
 懐かしい小田原の同志の皆さま!
 きょうは遠いところ、″牧口先生の殿堂″に、ようこそ、いらっしゃいました!(拍手)
 ちょうど七年前のきょう、私は「小田原の音楽祭」に出席した。会場は厚木平和会館であった。(拍手)
 当時も、極悪の坊主どもの陰湿な画策が渦巻いていた。しかし、小田原のわが同志は、何ものにも負けず、「凱旋の歌声」を堂々と、うたい上げた。
 皆さまの、あの力強い歌声は、今も私の耳朶から離れない。皆さまは、すべての戦に見事に勝利されました!(拍手)
2  目的は ただ一つ「民衆のために」
 御書には、「仏法勝負」のリズムを「百日・一年・三年・七年が内に」と仰せである。
 この七年間の小田原の広宣流布の拡大は目ざましい。来月には、待望の「秦野平和会館」も完成する。おめでとう!(拍手)
 反対に、「広宣流布の団体」創価学会から去り、学会員を苦しめた反逆者たちは、今では見るかげもない。戸田先生も反逆者の哀れな末路を、それはそれは厳しく語っておられた。
3  トレンティーノ市長は、フィリピンを代表する青年政治家。ラモス前大統領が、「フィリピンの英雄ホセ・リサールのような人物である」と称えたことは有名である。
 市長の信念は「常に民衆のために!」。
 九四年の八月二十四日、トレンティーノ市長は、就任にあたり、こう述べておられる。
 「私は、一日二十四時間、人々のために奉仕することを誓います」と。
 市長は、常に民衆の声に耳を傾け、タガイタイの大発展の道をつくられた。その実績を高く評価され、フィリピンの「最優秀市長賞」など多くの賞を受賞されている。
 市長は語られた。
 「私が、これまでやり始めたこと、また将来やろうと計画していることが何であれ、すべて、ただ一つの目的しかない。それは、平和と団結の思想において、国民のために役立つことである」と。
 トレンティーノ市長の父君も、二十六年間、タガイタイの発展に尽くされた名市長であられた。父君は市長を退任された今もなお、市庁舎をたびたび訪れては、市民に声をかけ、激励されていると、うかがっている。

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