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日蓮大聖人・池田大作

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第22回本部幹部会・第3回関西青年部総… 明るく軽快に、人間の中へ、社会の中に

1998.5.26 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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1  「栄光の人」とは「信心が光っている人」
 本部幹部会、関西の青年部総会、おめでとう!(拍手)
 関西は強い。″気取り″がないから強い。ありのままの姿で、人間本来の力を出している。だから強い。
 英雄・アレキサンダー大王の言葉に、重要な言葉がある。
 「人生の価値は、『いかに長く生きたか』に非ず。『いかに栄光を勝ち得たか』にあり」
 「栄光」を勝ち得なくてはいけない。それを勝ち取った人にこそ、本当の人生の価値がある。
 「栄光の人」――それは「信心が光っている人」のことである。
 「アメリカ・ルネサンスの旗手」エマーソンの言葉も紹介したい。エマーソンは、私も若き日に、本当に好きで、愛読した。
 「われわれにふさわしいものは、快活と勇気、希望を実現しようとする努力である」(『エマソン選集』4,原島善衛訳、日本教文社)
 希望に向かって快活に進む。勇気をもって努力していく。ここに人生でいちばん、崇高な価値がある。
2  ガンジーの「塩の行進」――生活に密着した運動
 このほど、皆さま方の祈りに包まれて、韓国を訪問した。
 その折、韓国SGIの本部に、インド独立の父・ガンジーの立派な像が設置され、晴れやかに除幕の式が行われた。
 これは、一九三〇年(昭和五年)、有名な「塩の行進」で、さっそうと歩くガンジーの姿をかたどった素晴らしい像である。
 当時、インドは帝国主義の支配下にあった。インドに君臨していたイギリスは、塩に″高い税金″をかけて専売していた。インドの人々が″自分たちの手で塩をつくりたい″と思っても、認めなかった。
 ガンジーは、その横暴に真っ向から挑戦した。
 偉大な人は権力と戦う。弱い立場の人に対して、いばるのが強い人なのではない。いちばん強い相手、傲慢な相手、権力者、庶民を見下す悪人たちと戦ってこそ、強者であり、勇者である。
 ガンジーは「塩づくり」のために、はるかな海岸へ向かって、七十八人の弟子たちとともに、大行進を開始した。二十四日間で、約三百八十七キロを歩き通した。まるで「関西の大行進」のようである。(拍手)
 ガンジーは、「塩」という最も身近な品を、独立へのシンボルとした。その明快な、わかりやすさに、民衆は一日ごとに、続々と行進に加わっていった。到達するころには、数千人にのぼった。
 民衆に、わかりやすく訴えた。生活に密着した運動であった。
3  学会の強さも、生活に密着しているところにある。口先だけで高尚なことを語るのとは、根本的に違う。
 口で「信心、信心」と言いながら、まったく自分の生活、人生、生き方と関係がない。それが日顕宗である。口とは正反対に、信心を利用して、ただ信徒を奴隷のごとく仕えさせたいだけの権威主義である。
 学会は、根本的に違う。学会は民衆主義であり、一貫して「信心即生活」「信心即社会」で進んできた。そこに、牧口先生、戸田先生の偉大さがあった。
 「信心は即、生活だ! 即、社会である!」と、徹底して民衆を大切にしてきたのである。

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