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第19回本部幹部会 「勇気」で開け! 「創価学会の世紀」を

1998.2.3 スピーチ(1997.5〜)(池田大作全集第88巻)

前後
1  寒いところ、本当にご苦労さま。一月も、全員が本当に、よく戦ってくださった。
 とくに青年部は、総力をあげて大きな前進が開始された。二十一世紀は「青年部の時代」である。ついに、その「新時代」に入ったことを心から喜び合いたい。(拍手)
 また、第四回の神奈川県総会、おめでとう!
 神奈川の皆さま、よくおいでくださいました。(拍手)
2  何ごとも「成功するまで、あきらめるな」という話をしておきたい。
 二月といえば、戸田先生の誕生の月である。先生は一九〇〇年(明治三十三年)に誕生。十九世紀の最後の年に生まれ、二十世紀を大闘争なされた。
 そして私は今、二十世紀から二十一世紀へと「大勝利の橋」を架けている。その″作業中″である。
 ところで、二十世紀の終幕を前に、この世紀を回顧する動きが続いているが、「二十世紀を発明した男」と呼ばれているのが、あの発明王・エジソンである。
 彼がかかわった発明は、あまりにも多い。電灯、蓄音機、映画、フィルム、電話、電報、タイプライター、電信、電池、電気鉄道、セメント、X線機械、マイクロホン。また、ソケット、スイッチ、ヒューズ、メーターなどの送電システム――。(改良・実用化したものも含む)
 彼による発明は、人類社会を一変させたといえよう。彼なくして、今の私たちの暮らしはない。
 戸田先生はよく、こうおっしゃっていた。
 「今は昔と違って、通信や交通が飛躍的に発達した。こういう時代が来たということ自体が、広宣流布できるという、ひとつの兆候だ」と。
 たしかに今は、全国、世界の規模で、ただちに連絡が取れ、交流もできる。また科学が進めば進むほど、仏法哲学は理解しやすくなる。同時に、科学文明の発展にふさわしい「精神的支柱」も必要になってくる。
 戸田先生が言われた広宣流布の時代――その環境をつくった代表の一人が、エジソンである。
 エジソンは、戸田先生と同じ「二月十一日」が誕生日であった。一八四七年の生まれ。戸田先生より五十三歳、年上である。ちなみに、「アメリカで最も尊敬されている三人」と言われる、ワシントン、リンカーン、エジソンは、三人とも二月生まれである。
3  人生は強きでいけ
 エジソンは、「発明界のナポレオン」と言われた。他と比較できないほど、抜きん出た″巨人″であった。
 しかし、彼の学歴はゼロに等しかった。小学校に三カ月、行っただけである。ここに重大な意義がある。「学歴なんか、人生の勝利には関係ない」――彼は、このことを見事に証明した″チャンピオン″だったのである。
 信心の世界は、なおさらである。いい大学を出たとか、または学校を出ていないとか、そんなことは信心に、まったく関係ない。関係あるのは、ただ「信心」が強いかどうか、それだけである。
 しかもエジソンは、耳がほとんど聞こえなかった。
 それでも、「自分は耳が聞こえないから幸運だ。雑音に惑わされることなく考えることができるし、いつでも静かな環境で眠ることができるからね」(浜田和幸『快人エジソン』、日本経済新聞社)と笑っていた。
 達観である。強い。彼は、いつも、強気であった。決して弱気にはならなかった。
 戸田先生も、晩年、弟子たちによく言われていた。「信心は強気でいけ!」と。
 「世間が何と言おうが、強気でいけ!」「人生は強気でいけ!」「学会は最後まで強気でいくんだ!」こう言い残して、亡くなられたのである。
 本当の「強気」そして「勇気」。それは「信心」のことである。強気でなければ、勇気がなければ、本当の信心とは言えない。

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