Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

首都圏各部協議会 「真実の叫び」は心から心へ広がる

1998.1.20 スピーチ(1997.5〜)(池田大作全集第88巻)

前後
1  会合革命を! 広布の同志を敬い大切に
 まず、「遠いところ、よくおこしくださいました。本当にご苦労さまです」と申し上げたい。
 釈尊の仏法対話も、「よく来たね!」「ようこそ、いらっしゃった!」と温かく迎えるところから始まったと言われる。
 広宣流布の息吹にみなぎる学会の会合に来たこと、それ自体が、尊い仏道修行である。ゆえにリーダーは、会合に集ってこられた方を、まず真心から歓迎し、その労をねぎらうことを絶対に忘れてはならない。
 また、会合で話をする登壇者は、事前に内容をよく打ち合わせし、それぞれ「話のホシ」を明快にして臨むことが大事である。
 一回一回の会合が真剣勝負である。参加された方々が本当に「来てよかった」と喜んで帰れるように「会合革命」をお願いしたい。
2  「法華経」において、釈尊が最終的に説いた遺言は「もし、この経典(法華経)を受持する者を見たならば、必ずまさに立ち上がって遠くまで出迎えるべきであり、それは、まさに仏を敬うがごとくにすべきである」ということである。
 大聖人は「御義口伝」で、この教えこそ「最上第一の相伝」と仰せである。
 総じては、「大聖人の仰せのままに広宣流布に励みゆく人」を仏の如くに敬い、大切にせよ!
 これこそが法華経の根本精神であり、日蓮仏法の極意なのである。
 この通りに、学会員一人一人を最大に大事にしてきたからこそ、学会は、いかに迫害されようとも、加速度をつけて発展している。これからも永遠に、そうあらねばならない。
 要するに、「国家」にあっては「国民主体」、「大学」にあっては「学生主体」、そして「学会」にあっては「会員主体」――これこそが正しき軌道である。
 大聖人は、一つの譬喩として、囲碁の「しちよう四丁」について言及されている。すなわち、急所、急所に石を置いて、相手を追いつめていく手のことである。
 一つ一つ油断なく、的確に碁石を打つがごとく、広宣流布の指導者は聡明に「常勝の布石」を打ち続けていただきたい。
3  先日(一月六日)、東京牧口記念会館で、カナダのモントリオール大学のシマー学長ご夫妻と大いに語り合った。「健康」と「人生」と「仏法」をめぐって――。
 (=池田名誉会長は、シマー博士と月刊誌『潮』で対談の連載。平成十年二月号から九月号。『健康と人生』と題し、平成十二年四月より潮出版社より発刊)
 混迷の時代は、確固たる「精神性の光」を求めてやまない。御聖訓に、「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」――力があるならば一文一句であっても人に語っていきなさい――と仰せのごとく、私たちは、人間主義の大仏法を生き生きと語り抜いてまいりたい。
 学長ご夫妻とは「女性の力の偉大さ」についても話題となった。
 学長は「男性と女性が戦争になったら、男性に勝ち目は、まったくありません。わがモントリオール大学医学部でも、苦しい勉強を最後まで貫く学生の多くが女性です。医師も女性が増えています。男性よりコミュニケーションがうまい女性医師が多くなれば、患者と医師の関係も、もっとスムーズになっていくと思います」と語ってくださった。
 また、シマー学長夫人は、「人権」を守り、「環境」を守り、そして「未来の生命」を守りゆかんとする学会の行動に対し、深い共感を寄せておられた。

1
1