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1 　韓日の友好を青年が担いゆけ
　きょうは遠いところ、寒いところ、ご苦労さまです。
　心から尊敬する金キム郡守、ならびに車チャ議長、そして、鎮川チンチョン郡の先生方。本日は、まことにありがとうございます。
　「韓日友好」を願う私にとりまして、これほどの光栄はございません。最大に感謝申し上げます。このご厚情に、私は終生、誠心誠意お応えしてまいる決意であります。
　また本来、こちらから参上すべきところ、公務ご多忙のなか、わざわざおいでいただき、厚く御礼申し上げます。
　青年を愛される先生方を、こうして多くの青年とともにお迎えでき、私は本当にうれしい。熱烈に歓迎申し上げます。（拍手）
　「新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である」とは、戸田先生の叫びであった。私も、まったくその通りであると思う。
　きょう集まった青年部の皆さんが、二十一世紀の大舞台で、名指導者になって最高の活躍をする姿を夢見ると、私の胸は躍る。最高にうれしく、世界一の幸福者と思う。私は一生涯、諸君にお題目を送っていくでありましょう。（拍手）

2 　韓国の鎮川チンチョン郡は「風は清く、月は明るい」と形容される素晴らしき天地である。自然も美しい。人々の心もまた美しい。古より″韓国で最も暮らしやすい地域″として有名である。
　そして現在では、金キム郡守の力強いリーダーシップのもと、「環境」や「教育」の問題への先駆的な取り組みでも名高い。
　その憧れの楽土から賜った、真心こもる「名誉郡民」の栄誉を、私は敬愛する「韓国ＳＧＩの友」、また「在日の同志」、そして二十一世紀の韓日・日韓の友好を託しゆく「青年部」の諸君とともに分かち合いたい。（拍手）
　この郡内でも、ひときわ美しい湖のほとりに、ＳＧＩの研修センターがある。韓国のわが友は、この研修センターを中心に、湖畔一帯の環境美化や音楽祭など、たゆみなき地域への貢献を続けてこられた。
　ＳＧＩの会館は、それぞれの地域にあって、「文化」と「友情」と「安穏」の拠点となってきた。
　あの阪神大震災の折にも、兵庫の各会館は避難所として被災者の方々に開放され、懸命な救援活動が行われた。その事実は、世界の人が知っている。
　その反対に、冷たく門を閉ざしていたのが日顕宗の寺である。

3 　仏法は「一念三千」と説く。これが法華経の究極であり、仏法の真髄である。ゆえに、自分自身が、具体的な行動によって「衆生世間」とつながり、「国土世間」とつながっていかねばならない。
　観念論の、自分だけの仏法などありえない。すなわち、毎日毎日、人間の中へ、民衆の中へ、勇んで飛び込んでいく。そして、わが地域を地盤として、友情を結び、一緒に平和をつくっていく。
　現実のわが町、わが村、県、国――ここにつながっていってこそ「一念三千」となる。
　それを実践しているのが、私どもの活動である。この組織活動にこそ、「事の一念三千」の大仏法の脈動があることを再確認しておきたい。