Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

中部代表者勤行会 新世紀は目前、青年よ大成長を!

1997.5.27 スピーチ(1997.5〜)(池田大作全集第88巻)

前後
1  「真剣の一人」で変わる。地域が、すべてが
 今回の中部での諸行事に際しては、皆さま方に、大変にお世話になり、心から感謝申し上げます。ただ今、中部文化会館の御本尊に代表と一緒に勤行し、お会いできなかった全中部の同志のご健康とご活躍、そして中部のますますの発展をご祈念申し上げた。
 二十一世紀は目前である。あと三年半。二十世紀の「世紀末」を乗り越えて、「二十一世紀の山」を、どう立派に登っていくか。すべての団体が、国が、個人が、その一点を真剣に見つめている。考えている。悩んでいる。
 転換期だけに乱気流がある。熾烈な競争もある。急速な時代の変化があり、世代の変化がある。カジ取りを誤ったら大変である。新世紀へ、世紀末の険しき坂を、今、団結して登り切らなければならない。
 今、私は青年に力を入れている。日本中、世界中の青年部の育成を全力でやっている。
 青年の時代である。新世紀もすべて青年に託す以外にない。
 青年は苦労して苦労して、波乱万丈の大闘争で自分を鍛え抜かなければ本物にはなれない。三障四魔と戦い、打ち破らなければ「仏」の境涯は開けない。
2  リーダーが利己主義になれば、組織は衰退する。
 リーダーは自分中心ではなく、「法」を中心としなければならない。「広宣流布」を中心とし、「広宣流布の組織」を中心として、自分をなげうって戦うのが、地涌の菩薩である。そこにこそ「妙法」の偉大な力がわいてくる。「不可思議の法」の力で、一切がいい方向に、皆が幸福になる方向に開けてくる。
 地域でも、「一人」ずば抜けて真剣な信心の人がいれば、全体が変わる。皆が平均的に、可もなく不可もなく、やっているところよりも伸びていく。
 ピアノの世界でも、どこの世界でも、いい意味での「気ちがい」と言われるくらい真剣な努力があって、初めて一流になれる。広宣流布も、なまやさしい考えで勝てるわけがない。このことをとくに青年部に、はっきり言っておきたい。
3  大聖人は、あの命に及ぶ「竜の口の大法難」のさなか、御自身を連行した武士たちにまで心をくだかれ、わざわざ酒を取り寄せ、ねぎらっておられる。その大境涯に触れて、武士たちの大聖人への心が変わった。
 自らの縁した人には、何かを与えていく。何かで尽くしていく。何かで報いていく。御書には、そうした最高の人間の道が示されている。
 なかんずく、同志の真心に対しては、最大に義理堅く、また最大に誠実に応えていかねばならない。その「義理堅さ」と「誠実」があったからこそ、学会は民衆の心をつかみ、ここまで栄えてきたのである。

1
1