Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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SGI環太平洋文化・平和会議 力強き「人間主義の世論」を

1995.1.30 スピーチ(1994.8〜)(池田大作全集第85巻)

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1  広々と大海原のごとき人生を
 アローハ(こんにちは)!昨日(一月二十八日、日本時間)の文化祭の大成功を、改めて祝福申し上げたい。素晴らしい、見事な文化祭であった。(拍手)
 とくに、青年部・未来部のはつらつたる姿に、″二十一世紀のハワイ、そしてアメリカ広布は盤石なり″との希望を、私は感じとった。
 ともあれ、今回は、ハワイの同志に、本当にお世話になり、感謝にたえない。心より「マハロ(ありがとうございます)」と申し上げたい。
 そして、懐かしき、わが愛するアジア・オセアニアの皆さま、ようこそ!
 環太平洋の国々──思えば、この太平洋の青き大海原は、幼き日の日蓮大聖人を育んだ海である。
 大聖人が、朝な夕な、御覧になったであろう水平線の彼方に、ここハワイがある。
 本日のこの「一閻浮提」(全世界)広宣流布の集いを、大聖人は、最大にお喜びくださっているにちがいない。
 この太平洋のごとく、広々と、強く、深く、晴れやかな心で人生を生きていただきたい。
2  あるご婦人を、大聖人は、こう励ましておられる。
 「大風の草をなびかし・いかづちの人ををどろかすやうに候、の中にいかにいままで御しんよう信用の候いけるふしぎ不思議さよ、ふかければかれず・いづみに玉あれば水たえずと申すやうに・御信心のねのふかく・いさぎよき玉の心のうちに・わたらせ給うか、たうとしたうとし
 ──大風が草をなびかし、雷が人を驚かすような(激しい迫害の)世の中にあって、あなたが今まで、この信仰をご信用なされてきたことは、なんと不思議なことでしょうか。根が深ければ葉は枯れず、泉に玉があれば水が絶えないと言われるように、あなたのご信心の根が深く、あなたの心に潔い信心の玉があられるのでしょうか。尊いことです。尊いことです──。
 私には、この御文は、SGI発足以来、二十年間、それぞれの国・地域で、懸命に戦ってこられた皆さま方を、大聖人が賛嘆しておられる言葉と拝されてならない。
 皆さま方こそ、諸天から絢爛たる″福徳のレイ″で包まれゆく人と私は確信する。
3  今回の記念行事には、多くの世界の同志から、メッセージが寄せられている。厳寒の地ロシアのメンバーからも、祝福の言葉が届いている。
 昨年のロシアSGI発足も、その源をたどれば、アメリカである。
 (ロシアの最初のメンバーは、アメリカの地で大聖人の仏法にめぐりあった。アメリカSGIの友の紹介で信仰した)
 アメリカには、世界広布の原点としての、まことに不思議な使命がある。
 ロシアの友は、今回の阪神大震災にも、即座にお見舞いの伝言を寄せてくださった。今も唱題会を開き、関西の復興を祈ってくださっているという。ロシアも、今、苦難の只中にありながら、じつに尊く、ありがたい同志愛である。
 そのけなげな同志をしのびつつ、ロシアの文豪トルストイの話を少々、ご紹介したい。

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