Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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タイ最高会議 ″輝けるタイ″が″輝く人材″を輩出

1994.2.6 スピーチ(1993.12〜)(池田大作全集第84巻)

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1  タイの詩人″子どもは宝 未来の約束 心ふくらむ希望″
 最高会議おめでとう。
 タイにくると、私は、我が家に帰ったような安らぎを感じる。愛する皆さまがお元気で、私は本当にうれしい。
 タイの皆さまは、見事な前進を続けておられる。私は、最大に賛嘆したい。
 私どもは″家族″である。常に励まし合い、支え合い、思いやっていく麗しき″成長家族″である。本日も、最高に和やかな、最高に楽しい家族の集いとしてまいりたい。
 皆さまのご尽力をいただき「世界の少年少女絵画展」が、ここバンコクにある名門タマサート大学で開催の運びとなった。
 とくに、青年部の皆さまが真剣に準備に取り組んでくださったご様子を、私は、つぶさにうかがっている。心より感謝申し上げたい。
 タイの著名な女性詩人、タパニー・ナーコーンタップ氏の詩の中に、「子供は最高の宝 明るい未来の約束 心をふくらませる希望」とある。
 本年一九九四年は、国連の「国際家族年」でもある。この「絵画展」が、かけがえのない子供たちへの素晴らしいプレゼントとなれば、こんなうれしいことはない。
2  一個の人格として未来部を尊敬
 未来部を育成するうえで大切なのは、相手を一個の「人格」として尊重することである。決して、子供だからといって、″こんなことはわからないだろう″とか、″これくらい、いいだろう″とか、安易な対応をしてはならない。
 子供のなかには立派な「大人」がいる。その「大人」に向かって語りかけることである。そうすれば、「人格」が育っていく。また、育てる側も育てられていく。
3  たとえば、子供を叱らなければならない場合、「そんなことをすると、おまわりさんにつかまるよ」とか、「××さんに怒られるよ」と言うお母さんもいる。
 いつも、そう言われていると、子供は「つかまるから」「怒られるから」悪いことをしては、いけないのだと考えるようになろう。
 また、会館へ行って「静かにしないと、創価班のお兄さんに叱られるよ」「白蓮のお姉さんに叱られるよ」等と言うと、子供は、″自分の自由を奪うだけ″と思って、創価班も白蓮グループも嫌いになってしまうかもしれない。学会をも嫌いになる場合もあろう。
 そうではなく、「会館は皆のための場所だから、静かにすべき時に騒ぐと、皆の迷惑になるの。ほかの人たちのことを考えられる人が偉い人なのよ」──と、たとえば、そのように「理由」を教えたほうがよいのではないだろうか。
 それでも、その場では言うことをきかないことも多いだろうが(笑い)、子供の心には、ちゃんと入っているものである。小さなことのようだが、長い間には、大きな違いとなっていく。

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