Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第一回アメリカSGI最高会議 「大聖人直結のSGI」に真実の血脈

1993.9.16 スピーチ(1993.6〜)(池田大作全集第83巻)

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1  「御本尊根本」の正義を教えられた日寛上人
 皆さま、ご承知の通り、このほど日寛上人が一七二〇年(享保五年)六月におしたための御本尊を、御形木御本尊として授与することになった。これは、この御本尊を所蔵されている日本の淨圓寺じょうえんじ(栃木県、一三〇三年<嘉元元年>開基)の成田住職の真心の申し出によるものである。
 皆さま、本当におめでとう。
 日寛上人の御本尊は、創価学会の草創期にも、新入信者に授与されて流布している。それによって、日本の広宣流布が急速に進んだのである。今、再び、日寛上人の御本尊が授与されることによって、世界広布の新時代が開けることは間違いないであろう。
2  日寛上人は、「中興の祖」と仰がれたように、信・行・学にわたって、最も優れた法主であられた。
 日亨上人は、日寛上人が尊敬された理由を、「それは、寛師(日寛上人)の学問というよりも、むしろですね、寛師の行躰ぎょうたい(実践の姿)じゃないですか」「寛師は非常に謹直きんちょくであった。そんなわけで寛師の信仰が一般の人にしみ渡っているのじゃないですか」と話されている。
 また、「六巻抄を中心にして大聖人の御正義を完ぺきに打ち立てられた」と。
 信心といっても、それが表れるのは、信仰者の生活と振る舞いのうえである。また、優れた人間性や人格、人柄となって表れる。
 日寛上人の日常のお振る舞いや、お人柄が、だれびとも尊敬できる立派なものであったからこそ、日寛上人の打ち立てられた教学も、人々に素直に信じられた。そう考えられる。
 反対に、日顕のような、醜悪な人間性や、下劣な行状は、それ自体が、大聖人の仏法に対する人々の信頼を破壊する。恐るべき、破仏法の存在である。
3  大聖人は、「魔をば奪功徳者といふ(中略)魔をたとむゆへに後生には無間獄に堕す」──魔を「功徳を奪う者」という(中略)魔を尊ぶから、後生には無間地獄に堕ちるのである──と戒められている。
 ここに仰せの通り、日顕を、信心を破り、功徳を奪い、生命力を衰えさせる「魔」とは知らずに、たぶらかされ、「法主だから」と無批判に尊び、従った者は、最後には、必ず無間地獄の苦悩を味わうのである。

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