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日蓮大聖人・池田大作

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第六十八回本部幹部会、群馬県総会 民衆に根ざして生きる勇者こそ最強

1993.7.7 スピーチ(1993.6〜)(池田大作全集第83巻)

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1  夜明けを迎える人には希望の笑顔が輝く
 きょうは懇談的な集いにしたい。楽な気持ちで、ゆったりと聞いていただきたい。
 第六十八回本部幹部会、また群馬県総会の開催、本当におめでとう。
 現在、東京ではサミット(先進国首脳会議)が開催中で、大きな会合を開くには、さまざまに不都合なこともあり、ここ渋川平和会館におじゃました。いつ来ても、群馬は素晴らしい。
 また、「群馬多宝研修道場」の完成、おめでとう。
 先日は、「北海道研修道場」(別海町)が完成した。開館式に出席した地元の方々も″別海にこんな素晴らしい所が出来たとは″と賛嘆されていたと、うかがった。また、「環境問題は、今、最も重要な人類の課題です。その意味で、自然を守るこの研修道場は、まさにワイズ・ユース(賢明な利用)です」等の声が寄せられたそうである。
 さらに、南は沖縄・糸満平和会館の開館も、おめでとう。
 きょうから、この三会場でも、衛星中継がスタートしている。
 全国の皆さまも、連日の奮闘、本当にご苦労さま。社会のため、民衆のため、自分自身の勝利のために、満足できる「歴史」をつくっていただきたい。
2  ポルトガルに、有名な詩人・ジュンケイロ(一八五〇〜一九二三年)がいる。
 彼は七十年前のきょう七月七日に亡くなった。私と同じくブラジル文学アカデミーの在外会員である。
 彼の言葉に、「夜明けを迎えるすべての人には、希望の笑顔が輝く」と──。
 私はこの言葉に、あの地この地で戦う皆さまの笑顔を思い浮かべる。どうか皆さまは、″広布の夜明け″へ、楽しく、おもしろく、朗らかに進んでいただきたい。
3  中村元博士「『奴隷の学問』に反撃した牧口氏」
 東京大学名誉教授の中村はじめ博士といえば、日本最高峰の世界的な仏教学者であられる(東方学院院長、比較思想学会名誉会長)。私が創立した東洋哲学研究所とも親しくしていただいている。
 その中村博士が、このほど発刊された近著『比較思想の軌跡』(東京書籍刊)の中で、牧口初代会長への高い評価を述べておられる。
 これは「奴隷の学問をのり超えて」と題する講演を収録したもので、当初、比較思想学会の大会(第十五回)のために発表されたものである。一般には、今回初めて、広く紹介されたことになる。
 昨日(七月六日)は、ちょうど牧口先生の法難から五十周年。この″時″に、日本の学術界の最高峰からの評価が公刊されたことは、私たちにとって、うれしい出来事である。

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