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日蓮大聖人・池田大作

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「創価学会の日」記念勤行会 「宗教の社会的役割」を学会が復権

1993.5.3 スピーチ(1993.1〜)(池田大作全集第82巻)

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1  「黄金の5・3」を「永遠の同志」とともに祝賀
 本年も「黄金の五月三日」を、全国の同志の皆さまとともに迎えることができ、私は心から感謝申し上げたい。
 天候も、暑くもなく、寒くもなく、理想的な、きょうの集いとなった。全国の大切な同志の皆さまが、ますます健康で、ご長寿で、ご多幸であられますよう、私はさらにお祈り申し上げたい。
 祝賀演奏をしてくださった富士交響楽団の皆さまも、ありがとう!。見事な演奏でした。
 祝典序曲「一八一二年」──チャイコフスキーのこの曲は、一八一二年のフランスとロシアによる「ボロジノの戦い」がテーマである。ナポレオン軍の侵攻に対するロシア民衆の勝利をたたえている。
 ボロジノは、モスクワの西、百二十四キロ。この地での戦いの苛烈さは、ナポレオンをして「生涯最大の戦闘」と言わしめた。勝負がつかないほどの苦戦に、ナポレオンの″無敵″の神話は崩れ去ったのである。
 チャイコフスキーは、この曲のなかでナポレオン軍をフランス国歌のラ・マルセイエーズで表し、ロシア軍をロシア民謡やロシア国歌で表して、民衆の悲嘆や苦闘を表現した。最後には祝砲を轟かせ、ロシア国歌でロシア民衆の大勝利を謳い上げている。
 今秋には「大ナポレオン展」(東京富士美術館)も開催される。充実した内容になる予定であり、ぜひ、ご覧になっていただきたい。
2  「五月三日」は、創価学会の「原点の日」である。毎年、この日に集い合えることは、それ自体、「永遠の同志」の証明である。陣列から去った人は、集まる資格を自分で放棄してしまった人である。
 昭和十八年(一九四三年)七月六日、牧口先生、戸田先生が入獄された。以来、ちょうど五十年。また、昭和十九年(一九四四年)十一月十八日に、牧口先生が獄中で殉教なされ、今年は五十回忌を迎える。
 その意義深き本年、この八王子の地に、壮大な広宣流布のシンボルとなる「東京牧口記念会館」が完成する。
 本日は、ご遺族の方々も出席されているが、牧口先生、戸田先生の遺品、お二人の記念の品、学会の重宝などが展示される計画である。私は第三代として、初代会長、第二代会長に最高のご恩返しをすることを常に決意してきた。
3  本日、この創価大学の講堂には、北は北海道・礼文島から、南は沖縄・石垣島まで、全国六十一の島の離島青年部の代表が集われている。
 また波濤会、白雲会、医伸いしん会、芸術部ヤング・パワー、青年部の人材育成グループ、SGI(創価学会インタナショナル)公認通訳の方々、海外二十一カ国・地域の代表も参加されている。
 皆さまに「本当にご苦労さま」「いつも、ありがとう」と申し上げたい。
 本日は「創価学会母の日」でもある。全国の婦人部の皆さま、おめでとうございます。
 きょうは、壮年部の皆さまは、奥さまに必ず何かを買って差し上げる、また、青年部は、家事を手伝い、肩をおもみし、お母さんが何にもしなくてよいようにしてあげる──そういう日であっていただきたい。

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