Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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アメリカ代表者研修会 仏法は社会に開かれた宗教

1993.3.11 スピーチ(1993.1〜)(池田大作全集第82巻)

前後
1  すがすがしく自身が輝く勤行を
 マイアミをはじめ、アトランタ総合方面の皆さまには、南米訪問の前と後、二度にわたり本当にお世話になり、心から感謝申し上げたい。
 南米へ、皆さまに真心で送り出していただき、真心で出迎えていただいた。皆さまとともにつづった、この歴史を私は終生の宝としたい。
 南米のどの国の友も、勇んで活躍していた。大発展をしていた。社会的にも赫々たる評価と信頼を勝ち取っておられた。SGI(創価学会インタナショナル)は名実ともに超一流の世界的団体となっている。こうした新しい時代を、いよいよ大きくリードするアメリカSGIであっていただきたい。
2  日蓮大聖人は、本尊といっても自分自身の胸中にあると仰せである。凡夫の胸中の「本尊」を輝かせるために、大聖人は御本尊を御図顕してくださったのである。この根本を忘れてはならない。大切なのは自分自身である。皆さま方ご自身である。
 堂々と胸を張り、それぞれの立場において「最高の人生」「所願満足の人生」を生き抜くための信仰なのである。
 勤行で経を読むのも、仏を賛嘆申し上げることであり、それはそのまま自分自身の仏界を最高に賛嘆し、強めていることになる。
 唱題は、宇宙の最高の宝を日々、わが生命に積んでいるのである。宇宙の根源も南無妙法蓮華経、自分自身の生命も南無妙法蓮華経、大聖人の御名前も南無妙法蓮華経であられる。題目を唱えることは、この″宇宙で最高の力″を自分の生命から湧き出し、同時に、周囲に強く響かせていくことになる。ゆえに何ものも恐れるものはない。
 大聖人は、妙法を持つ人が道を歩けば、四菩薩が前後左右に立ち添って、ともに歩まれ、その人を守ると述べられている。
 ともあれ、大切なのは形式ではない。御書には、勤行についても、窮屈な形式など定めてはおられない。大切なのは生命のリフレッシュ(蘇生)である。
 朝の散歩や、ジョギングで心身ともに爽快になるように、皆さまの勤行も、根本的に身も心も、すがすがしく、さわやかになったと、自分自身が満足できる勤行であっていただきたい。
3  閉鎖的宗教は人間を抑圧する
 テキサスでの宗教団体のろう城事件が報道されているが、狂信の教祖に率いられたセクトの「反社会性」「閉鎖性」「非寛容性」は、まことに恐ろしい。残虐である。日顕宗の狂いも、実に多くの人々を苦しめている。
 日蓮大聖人は「一切の法は皆是れ仏法なり」──一切の法は皆仏法である──と仰せである。
 仏法は決して閉ざされたものではない。社会のすべてに、あまねく通じ、開かれている。
 また、大聖人は「智者とは世間の法より外に仏法をおこなわ」──智者とは世間の法以外において仏法を行ずることはない──と。
 「社会」と「生活」と「人間」を最大に大切にしていくのが、正しき信仰の軌道である。SGIは、正法を基調にした平和・文化・教育で、さらに世界と人類に貢献してまいりたい。

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