Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第六十二回本部幹部会、婦人部幹部会 「大いなる行動」が「大いなる幸福」を

1993.1.17 スピーチ(1993.1〜)(池田大作全集第82巻)

前後
1  「行動」の人が幸福の人、尊貴な人
 寒いところ、休日のところ、本当に、ご苦労さまです。
 ただいま、代表の方々を表彰させていただいた。もとより、皆さまに平等に差し上げたいとの心で贈らせていただいたものである。そのうえでの、前進への一つの「励み」として、ご理解いただきたい。
 昭和二十六年(一九五一年)七月二十二日、「創価学会常住」の御本尊の奉戴式が行われた。また、式に引き続き、学会の臨時総会が開かれた。
 席上、戸田先生は、その月の「広宣流布」の戦いでとくに活躍した三十五人の「信心の英雄」を壇上に招かれ、表彰された。その際、こう言われた。
 「ここに並ばれたかたがたは、私が褒めるよりもさきに、大聖人様がお褒めになっているに間違いありません。私はこのかたがたに何もさしあげられないが、大聖人様は、すごい御褒美をくださるでありましょうから、私はなんの心配もいたしません。もういただいているかも知れない。
 学会育ちの強味は、結局信心から出た折伏のうえにあらわれてくる。どうか皆さん、このかたがたに拍手を贈ろうではありませんか」と。
 「広宣流布」が学会の大誓願である。ゆえに、最も尊いのは、広布のための「行動」である。地位があるから、また幹部だから偉いのではない。法のため、広布のために「行動」する人こそ尊貴なのである。
 目に見えない「信心」は、目に見える「行動」に、あらわれる。その偉大なる「行動の庶民」を、最大にたたえたい──これが戸田先生の不滅の精神である。また、ここに学会の「表彰の精神」がある。私も今、この先生のお心を心として、各種の表彰を、させていただいている。
 一方、表彰されなかったからといって、決して、がっかりされる必要はない。「我々が譲ってあげたから、あの人たちは表彰されたんだ」というぐらいの″発想の転換″、そして「今度は、そうはいかない」という粘り強さで進んでいただきたい。
 戸田先生も、「大聖人様がお褒めになっているに間違いありません」と。広布への「行動の人」を、だれが知らなくとも、御本仏・日蓮大聖人が知っておられる。大聖人が御称賛なのである。また、自分自身が知っている。自分の胸中の大聖人様が御存じであられる。
2  先日も申し上げたように、本年の新年勤行会は、どの地も、まことに、にぎやかに楽しく行われた。
 また本日、沖縄研修道場には、台湾の友が集われている。遠いところ、本当に、ご苦労さまです。
 また、さきほど秋谷会長からもあったように、大規模な地震(十五日)に遭われた北海道、東北の方々に、心からお見舞い申し上げます。
 私も創価大学から本部へ車で移動中に、ニュースを知り、すぐさま、お見舞いをさせていただいた。「電光石火」──大切な会員の皆さまのためであれば、私は常に、その決心で行動している。
 本日は、震度6の「烈震」を記録した北海道・釧路の皆さまも、元気に集われているとうかがい、本当にうれしい。
 とともに、第六十二回本部幹部会、第二十六回全国婦人部幹部会、おめでとうございます。
 そして、ここ創価国際友好会館では、東京の「大目黒」「大渋谷」「大荒川」の合同総会。本当に、おめでとう!
 皆さまの、ご健闘を心から祈りたい。さらに、見事な前進の歴史を、よろしく。
3  仏法を根本に、法のため、社会のために尽くす行動は、すべて自身の仏道修行となる。また、社会への献身の行動は、それ自体、「菩薩」の実践に通じていく。
 戦う人に功徳はある。勝つ人に幸福はある。戦い、そして断じて勝つ一念であっていただきたい。
 また、とくに中心者は、友を温かくたたえ、励ます、賢明なリーダーであってほしい。尊き同志を、自分の感情にまかせて怒(おこ)ったり、軽んじては絶対にならない。会えば勇気がわき、希望がわく──そうした「励ましの心」あふれる名指導者であっていただきたい。

1
1