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日蓮大聖人・池田大作

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第十一回文化親善家族祭 学会家族は永遠に「福徳の家族」

1992.9.20 スピーチ(1992.6〜)(池田大作全集第81巻)

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1  日達上人「広布に生きる学会員は『尊体』」
 昭和三十五年十一月五日、日達上人は、次のように述べられている。
 「私共は一心にこの御本尊様を信じ南無妙法蓮華経と唱え奉ればこの身即ち御本尊となる。又宗祖大聖人様の尊体となるのでございます。これこそ即身成仏というのはこれをいうのでございます」と。
 私どもほど、″一心に御本尊を信じ″、自行化他にわたって妙法を唱え抜いている人はいない。日々、広宣流布を祈り、人のために法を弘め、人のために悩み、人のために題目を送っている。その身、その生命がどれほど尊いか──。
 日達上人は、その身がそのまま尊極の御本尊となり、御本仏・日蓮大聖人の「尊体」となると仰せなのである。
 この先師の仰せに背いて、学会員を見下せば、もはや邪教である。
 さらに、日達上人は、続けて「どうか皆様は何の疑念もなく御本尊様に向って一心に南無妙法蓮華経と唱え奉って、この凡身即大聖人様であり御本尊様であるという信心を確立せられん事をお願いする次第でございます」と。
 この御言葉通りの「信心」を実践しているのは、創価学会以外にない。私どもだけが、大聖人の「お使い」として、大聖人の大法を護り、大聖人の仏勅のままに行動している。
 この「信心」があるゆえに、日達上人の言葉どおり、また「当体義抄」をはじめとする御書、日寛上人の文段に仰せの通り、「凡身即大聖人」となることは間違いない。
2  ゆえに、結論すれば、学会員をバカにすることは、大聖人をバカにすることになる。学会員をいじめることは、大聖人をいじめることである。
 いわんや仏意仏勅の学会を迫害し、破壊しようとした日顕宗の末路は、仏法の因果に照らし、余りにも明らかである。
 目を覆わんばかりの無信心、非常識、腐敗、退廃、人格異常の現宗門に対し、永遠に追撃の手をゆるめてはならない。
 「尊体」である学会員を心の底から尊敬し、行動の上で大切にしていける人が真の大聖人門下といえる。どんな権力の人よりも、どんな有名の人よりも、広宣流布の″仏使″が尊い。この「会員第一」の心こそ歴代会長の心であり、永遠の学会精神である。
3  創大の文化の像──トルストイとユゴー
 この講堂の正面ホールには、ヴィクトル・ユゴーとレフ・トルストイの像が置かれている。これは、創価大学の教育理念に賛同されたアメリカのある実業家が寄贈してくださったものである。
 ユゴーは、文豪であると同時に革命児であった。彼の作品を戸田先生も好まれ、私も恩師のもとで真剣に学んだ。
 かつて、フランスのポエール上院議長が、由緒あるフランス上院議会(リュクサンブール宮)に私を招き、議場内にある″ユゴーの席″へ案内してくださった。「世界のため、人類のために戦っているあなたの精神は、私と共通である」──と。
 また、トルストイも私の″青春の書″であった。旧ソ連の首脳と会見した折にも、トルストイが話題になった。そうしたことを知った上で、この方は″創立者のつくった創大にふさわしい像を″と、ユゴー、トルストイを選んでくださったのである。
 さらに、十一月にはホイットマン像が講堂正面に設置される予定である。また、創価女子短大には、キュリー夫人の立像が置かれることになり、現在、制作が進められていることを紹介させていただく。
 これらの像の寄贈者は、娘婿が創大出身であり、その凛々しい成長の姿を見つめ、感動して、みずからも創大を愛されるようになった。像の寄贈は創大生に期待を寄せてくださる「真心」の発露であり、その「心」を何よりも尊く、ありがたく受けとめている。
 次元は異なるが、皆さま方の「法のため」「同志のため」の真心は、すべて御本仏に通じ、わが人生・家族を偉大な福徳で包みゆくことを確信していただきたい。

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