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日蓮大聖人・池田大作

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第五十四回本部幹部会、関西総会 広布の大行進が幸福の道

1992.5.20 スピーチ(1992.1〜)(池田大作全集第80巻)

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1  チェコスロバキヤの「ビロード革命」
 関西総会おめでとう!
 きょうは、ハワイからもお祝いに来られている。九十二歳のお元気な″おばあちゃん″に、晴れの総会と全国の本部幹部会を記念して創価学会の万歳三唱を、やっていただいてはどうだろうか。
 本日は、平日の会合となり、皆さま、お忙しいなかでのご参加であったと思う。特に転輪会、金城会、白グループ、白樺グループ、創価班、牙城会をはじめ、陰で支えてくださる役員の方々に、私はいつも最敬礼する思いでいる。本当にありがとう。
2  きょうは、ご存じの方も多いと思うが、「ビロード革命」の話から始めたい。「静かな革命」とも呼ばれるチェコスロバキアの民主化運動である。
 三年前の一九八九年十一月十七日、チェコスロバキアの首都プラハで、かつてナチスの占領に抗議して殺された学生の五十周忌しゅうきを記念し、学生を中心とする大規模な反政府デモが行われた。参加者は約三万人。学生たちは、政府指導部の退陣、そして「自由」と「真の対話」を求めて行進した。
 非暴力のデモ。抗議の集会。それは、いわば権力をもたぬ民衆の″伝家の宝刀″である。この時、彼らは非暴力の″剣″を抜いて戦ったわけである。
3  ビロード革命の一つの発火点ともなる事件が、この時に起こった。
 ちょうど行進がバツラフ広場に向かい始めた時、機動隊が突如、デモの参加者に猛攻撃を加えたのである。悲惨にも、多数の負傷者が出てしまった。
 この広場は、私も訪れたことがあるが、プラハの有名な広場である。
 ″暴力的な抑圧は、断じて許さない!″──整然とデモを行い、「対話」を求めていた市民にとって、政府の野蛮な行為は、絶対に我慢できるものではなかった。
 このニュースは、またたく間に、国内外に広がった。

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