Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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香港SGI最高会議 「世界」と「文化」の模範・香港

1992.1.29 スピーチ(1992.1〜)(池田大作全集第80巻)

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1  「信心即生活」「仏法即社会」の着実なる実証
 最高会議おめでとう。一年ぶりの香港であるが、「世界の模範」の発展を心からたたえたい。香港の我が同志、我が家族、我が兄弟である皆さまと、親しくお会いできるのは、大変うれしいことである。昨年一月、真っ先に「香港SGI」として新しい出発をされて以来、五本部から九本部に大発展。その新本部長には青年部出身の若きリーダーが登用され、一段と活力を増している。
 香港の人材の流れは見事に出来上がった。とともに着実な会友運動を展開され、一千人を超える会友が誕生しているとうかがった。
 さらに皆さま方の福徳の象徴ともいうべき会館の建設についても、一九八八年の香港文化会館以来、今回の香港友好会館を含め、実に五つの宝城が誕生している。さらに近い将来、いよいよ香港青年文化センターが完成する予定である。
 大聖人は「陰徳陽報御書」に、「此は物のはしなり大果報は又来るべしとおぼしめせ」──この功徳はまだ、ほんの一端であって、大果報は、またのちに来ると思われるがよい──と仰せである。福運はつき始めると、どんどん積まれていく。
 また「社会本部」「文化本部」の結成も予定されているが、香港の方々は皆、「信心即生活」「仏法即社会」の着実なる実証を示しておられる。
 まさに「太陽」と「文化」の世界の港・香港は満開である。
2  「金言の如く修行」ゆえに「勝妙の大果報」
 我が学会が、なぜ勝てたのか。大聖人は文永十年(一二七三年)正月二十八日、御流罪の佐渡の地でこう仰せである。
 「日蓮も信じ始め候し日より毎日此れ等の勘文かんもんを誦し候て仏天に祈誓し候によりて、種種の大難に遇うと雖も法華経の功力釈尊の金言深重なる故に今まで相違無くて候なり、其れに付いても法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く・一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得・広宣流布大願をも成就す可きなり
 ──日蓮も信じ始めた日より毎日これらの勘文かんもん(経文)を読誦どくじゅして仏天に祈り誓いを立てたことによって、種々の大難にあったにもかかわらず、法華経の功力と釈尊の金言が深重であるがゆえに今まで無事であったのです。それにつけても法華経の行者は、信心に退転なく、身にいつわり親しむことなく、一切、法華経にその身をまかせて金言のとおりに修行するならば、確かに、来世はいうまでもなく、今世にも息災延命で、勝妙の大果報(成仏得道の境地)を得、広宣流布の大願をも成就することができよう──と。
3  この御文に照らし、香港はじめSGIの勝利の因は、第一に「金言の如く修行」という″如説″の信心即行動があるからである。広宣流布に向かいゆく不退の信心があるからである。広宣流布という大聖人の大目的に生き抜いているからである。
 第二に、大聖人が「毎日」と仰せのように、「信心即生活」のたゆみない一日一日の積み重ねがあったからである。また「詐親さしん無く」と仰せであるが、いつわりも、ごまかしも、悪へのへつらいや妥協もなかったからである。
 策でもなければ、要領でもない。ただ、強靭なる信念で、御書の仰せのとおりに、誠実に、一日一日を勝ち取ってきたゆえに、大聖人が守ってくださり、諸天善神、梵天ぼんてん帝釈たいしゃくが守ってくれたのである。

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