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日蓮大聖人・池田大作

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新春幹部会、杉並・中野合同総会 「新生の曲」高らかに、朗らかに

1992.1.5 スピーチ(1991.10〜)(池田大作全集第79巻)

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1  ″温かい心、温かい言葉″──創価家族は人間主義で!
 全国の同志の皆さま、「創価ルネサンスの年」、あけまして、おめでとうございます。
 きょうの幹部会には、昼・夜を合わせ、約百万人の同志が集われるとうかがった。また「会友」の皆さまも、多数、参加されていることと思う。心から「ようこそ!」「おめでとうございます!」と申し上げたい。
 そして、ここ創価国際友好会館では、杉並・中野の同志が、晴れの合同総会で、新春の出発の集いを飾ってくださった。本当におめでとう!
 さらに、この会場には、海外十六カ国のSGI(創価学会インタナショナル)メンバー、「ヤングパワー」をはじめ芸術部の代表、相撲界の代表も参加されている。お忙しいなか、ご苦労さまです!
 また新年にあたって、海外・日本の各地の皆さまから、真心こもる年賀状、グリーティング・カード(あいさつ状)をいただいた。この場をお借りして、お礼を申し上げたい。
2  先日も代表の方に、お話ししたことであるが、この席でも、改めて申し上げておきたい。
 「あの人にも温かく。この人にも温かい言葉を。これが指導の第一歩である」と。
 これからは、ますます「幹部の資質」が問われていく時代である。態度が横柄で、すぐに怒鳴ったり、威張ったりするのは、指導者ではない。学会のリーダーとはいえない。人間としても失格である。あの人にも温かく接し、この人にも温かい言葉を送る。信心といい、同志といい、広宣流布といっても、この身近な第一歩が大事である。ここから真の「信心の世界」が広がる。ここに、指導者の真髄があり、創価家族の″心″がある。
 「あたたかさ」──それが大聖人の仏法を正しく受け継ぐ創価学会の強みであり、正義の証明でもある。このことを、よくよく、心に刻んでいただきたい。
 衛星中継の開始前で、全国にはお伝えできなかったが、さきほど、芸術部の久本雅美さん、柴田理恵さんが、楽しい語りで登場してくださった。女優さんだが″漫才″もうまい。ありがとう!
 芸術部の方々がおられると、皆の心が明るくなる。大きな励ましとなり、希望ともなる。輝く「一人」の力は偉大である。
 先日、芸術部員で歌手の方が、こう語っておられた。──一年前の今ごろ、学会員は皆、悲しい思いをしました。私はなんとか、自分の立場で頑張って、同志の方々に喜んでもらいたい。そう思ってこの一年、真剣に祈り、歌い、頑張ってきました。これからも、同じ気持ちです──と。
 自分の努力で″同志を喜ばせたい″──美しい心である。美しい生き方である。
 ともあれ朗らかなところに人は集まる。楽しいところに人々は集う。明るい集いに歓喜がわく。喜びの信心に福徳は、いやます。勢いの強いところに勝利もある。ゆえに、朗らかに、また仲良く、私どもは生き抜いてまいりたい。
3  上杉鷹山──世界に光る先駆的な″民主宣言″
 アメリカのケネディ大統領(第三十五代)といえば、「ニュー・フロンティア」の理想を掲げ、人々に希望を与えた指導者である。
 かつて私も同大統領とお会いする予定があったが、大統領は凶弾に倒れ、実現することができなかった。世界的リーダーの夭逝ようせいを、今でも大変残念に思う。
 ところで、このケネディ大統領が「最も尊敬した日本人」とは、だれであったか──。それは江戸時代の米沢(山形県)の藩主・上杉鷹山ようざんである。(ケネディ大統領が日本人記者団の質問に答えたもの。質問した記者たちのほうが鷹山を知らず、閉口したというエピソードがある)
 ちなみに内村鑑三(近代日本の思想家)は『代表的日本人』という著作の中で五人の人物を紹介しているが、その一人が上杉鷹山である。『代表的日本人』については、私の『若き日の読書』(本全集22巻収録)でも紹介した。(『代表的日本人』には、日蓮大聖人が、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹とともに挙げられている)

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