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日蓮大聖人・池田大作

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「創立の日」記念SGI代表勤行会 世界広布の正道は「御本尊根本」「御書根本」

1991.11.18 スピーチ(1991.10〜)(池田大作全集第79巻)

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1  御本尊こそ大聖人の仏法の″秘薬″
 ウエルカム!二十カ国から、ようこそ!
 尊い使命の皆さまである。求道の仏子であられる。私は、全創価学会員を代表して、お一人お一人に心からの敬意を表したい。遠いところ、本当にご苦労さま。どうか、我が家に帰ったような気持ちで、ゆっくりとくつろぎ、楽しい思い出を刻んでいただきたい。
 きょう十一月十八日は「創価学会創立」の記念日。ただ今は、皆さまとともに、「大法弘通慈折じしゃく広宣流布大願成就」とおしたためある「創価学会常住」の御本尊に勤行し、大切な皆さまのご活躍とご多幸を真剣に祈念申し上げた。
 御本仏日蓮大聖人の御遺命たる「広宣流布」──その「大願成就」をお約束くださった御本尊であられる。
 創立以来六十一年。これまで、私ども創価学会は、どこまでも「御本尊根本」で前進してきた。ただ「広宣流布」のために、戦ってきた。この軌道は、今も、また永遠に、寸分たりとも変わることはない。
2  「御本尊根本」について、少々、述べておきたい。日蓮大聖人の仏法の根幹は、「三大秘法」であり、その根本中の根本は「本門の本尊」である。
 日蓮大聖人が、弘安二年(一二七九年)十月十二日に御建立ごこんりゅうになられた、一閻浮提いちえんぶだい総与そうよの本門戒壇の大御本尊こそ「本門の本尊」であられることは、いうまでもない。
 そのことを、日淳上人は、「日蓮大聖人様の御一代の教えは申すまでもなく三秘五綱さんぴごこう(三大秘法と教・機・時・国・教法流布の先後の五綱)という三大秘法の教判きょうはんということにつきるのでございます」と述べられ、次のように明確に示されている。
 「日蓮大聖人様の教判によって三大秘法を立て、その三大秘法に於ては上行菩薩として釈尊より南無妙法蓮華経を御付嘱ごふぞくあらせられ、その南無妙法蓮華経の日蓮大聖人の御身にそなえ給うところがの三大事でございます」
 「それを衆生御化導ごけどうの上に建立遊ばされたのが本門の本尊、本門の戒壇、本門の題目となってくるのであります。しかも又これが一閻浮提のために御化導遊ばされる上から本門戒壇の大御本尊に終窮究竟しゅうぐくきょうの御化導を置かせられたのでございます」(昭和三十一年五月三日、創価学会第十四回総会)
 御本尊は三大秘法の御当体たる「一大秘法」であられる。その御本尊を離れたほかに、「秘密の法」などありえないのである。
3  また、日淳上人は述べられている。
 「宗教の最肝心の事は御本尊様であり、その本尊の感応かんのう利益りやくである。ただ理論、哲学を説くだけなら宗教ではない。御本尊をたてて、その感応利益を体験することが宗教である。だから宗教の是非ぜひ正邪せいじゃは、御本尊の正邪にきわまるのである。これが批判の基準でなくてはならない。現在のあらゆる宗教を、この本尊によって批判するならば、一切の宗教は邪教なりと断定されるのであります」
 「大聖人は何の為に御一生をかけて戦われたか、これひとえに一切の宗教が邪教也と断定し、正しい御本尊を弘める為に戦われたのである。正しい本尊を一切の衆生に授ける、これこそ大聖人の御誓願であった」
 日淳上人は、大聖人の仏法の究極は、御本尊に尽きるのであり、一切衆生に正しい御本尊を授けて、その功力によって成仏に導くことが、末法の御本仏としての大誓願である、と明確にお示しになっておられる。
 私ども創価学会は、この御本仏の御心のままに、正しい御本尊を世界中に弘めてきた。世界百十五カ国もの人々に、その偉大な功徳を教え、体験させてきた。これ以上の誇りはない。誉れはない。
 御本尊は一切衆生に与えられたものである。「万人に平等」であられる。
 「日蓮がたましひすみにそめながして・かきて候ぞ信じさせ給へ」との仰せは、全人類に向けられたお言葉と拝される。「信心」あるかぎり、そこに、どんな差別もない。

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