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日蓮大聖人・池田大作

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第2東京文化音楽祭・総会 民衆の声に応えるのが真の宗教

1991.11.4 スピーチ(1991.10〜)(池田大作全集第79巻)

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1  「勇気・和楽・団結」の光旗を高らかに
 おめでとう!見事な文化音楽祭でした。
 「第二東京には、こんなにも人材がいたのか」とイメージを一新させる、「満点」の舞台とたたえたい。
 さらに、この文化の祭典を毎年の伝統ともしながら、我が地域に「幸福」と「勝利」の春への″新風″を送っていっていただきたい。
 現在、この八王子に「東京牧口記念会館」の建設が進められている。その近隣に広々とした自然公園を設置する計画となっているが、完成の折には、真っ先に第二東京各圏の木を植樹することを提案したい。
 第二東京の十五圏は、東京の「区」と同格の特別区にするよう提案したい。また海外各国との交流も大いに進めましょう。
 どうか皆さまは、雄大なこの武蔵野・多摩の天地に「勇気の旗」「和楽の旗」「団結の旗」を高らかに掲げ、日本一の「広宣」の歴史を築いていただきたい。
2  きょうは、学会草創の十二支部の代表をはじめとする、懐かしき同志の皆さまも集われている。
 今日の学会の大発展、正法の大興隆は、この十二支部から始まった。この方々が、ただ「広宣流布」のために、真剣に戦い、戦い抜いて、今日をつくり上げた──偉大な先覚者、功労者である。
 「鶴見会」「蒲田会」「小岩会」「杉並会」「文京会」「中野会」「築地会」「足立会」「志木会」「本郷会」「向島会」「城東会」そして「第一会」──私が部隊長であった草創の男子部第一部隊のメンバーの集いである──さらに、各区の人材グループである「江東会」「墨田会」「杉並会」「糀谷会」の皆さまも参加されており、本当にご苦労さまです。
 いつまでも若々しく、長寿で、すべての後輩の模範の人生をお願いしたい。
 また本日は、アメリカで活躍されているトランペッターのシュンゾウ・オオノさんが、友情出演で見事な演奏をプレゼントしてくださった。また、アルゼンチン・タンゴの巨匠であるプグリエーセ氏から私に贈られたタンゴの名曲(「トーキョー・ルミノーソ<輝く東京>」)を、やはりアルゼンチンの名手であるカルロス・リバローラさんが、華麗に舞ってくださった。
 「明年は、私たちもトランペットを吹き、タンゴを踊りたい」と心動かされる素晴らしい名演でした。心からお礼申し上げたい。
3  この文化音楽祭を記念して、第二東京の青年部の諸君が、一幅の絵を贈ってくださった。アジア大陸の中央にそびえる山脈「カラコルム」を描いたものである。
 青年部へのお礼を込めて、まずカラコルムについて、少々、紹介しておきたい。
 「カラコルム」とは、トルコ語、突厥とっけつ(チュルク)語で「黒いれき(小さい石ころ)」を意味する。もとは、この山脈の東部にある峠の名前であった。山脈(大カラコルム)の平均高度は、七〇〇〇メートルにもなる。富士山の二倍もあり、光景の壮大さは比較にならない。
 このカラコルム山脈から、東へはチベット高原、ヒマラヤ山脈、北へはパミール高原、天山ティエンシャン山脈、さらに西はアフガニスタンの山々へと続く。まさに″世界の屋根″と呼ばれるにふさわしい雄大な高山地帯である。
 古来、この険難の地を越えて、シルクロードを多くの旅人が往来した。仏教がインドから中国に渡り、中国から求法の人々が通ったのも、この地である。
 偉大なものは、「けわしき山」を越える。その厳しい試練を乗り越えてこそ、本物となる。「人生」も「広布」も同様である。若き諸君は、「山」が高ければ高いほど勇み立ち、堂々と「勝利の登はん」を果たしていただきたい。

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