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日蓮大聖人・池田大作

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小田原記念音楽祭、佐賀県総会・合唱祭 民衆の歌声に人間宗教の証

1991.10.10 スピーチ(1991.10〜)(池田大作全集第79巻)

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1  同志の旅路は希望の歌声とともに
 素晴らしい合唱、ありがとう! 本当に見事な音楽祭でした。小田原、厚木をようするこの地域は「西湘せいしょう<県>」。それはそれとして、今、「凱旋がいせんの歌」を、これほど見事に歌われた皆さまである。今後は、我らこそ「凱旋県」との誇りで前進してはいかがだろうか。
 また、私どもの舞台は、いよいよ「世界」である。本年も、香港(ホンコン)などのアジア地域、またアメリカ、ヨーロッパに、交流団が派遣された。私も、今後は、海外を長期間訪問することになるであろうと思っている。
 学会の運動は、今や、それだけの広がりのなかで進んでいる。我が「凱旋県」の皆さまは、できれば世界へも出かけ、「友情の道」を広々と開いていっていただきたい。
 さて、きょうは、御殿場圏をはじめ静岡の代表も参加されている。ご苦労さまです!
 また、横浜池田講堂をはじめ県下二十四会場に、神奈川の同志が集っておられる。さらに本日は、佐賀でも総会・合唱祭が開催されている。佐賀の皆さま、おめでとう!また栃木と千葉の代表が本部研修に参加されている。本当に、ご苦労さまと申し上げたい。
2  さて、皆さまも読まれたことがあると思うが、イギリスの大劇作家・シェークスピアの「ヴェニスの商人」に、このような一節がある。
  心に音楽を持たぬ人間、美しい音楽の調和にも
  たえて心を動かさぬ人間、きっとそれは
  謀反むほん策謀さくぼう掠奪りゃくだつなどをやりかねぬ人間なのだ
  その心の動きは夜のようににぶ
  情感はエレボスのようにくら
  そうした人間を信じてはならぬ
3  はつらつたるリズム、希望のメロディー。音楽は「人間性」の表現である。「人間らしさ」の象徴である。反対に、音楽を見下し、文化を弾圧するのは「夜の人間」であり「暗黒の心」である。そこにはみにくい策謀や欲望が渦(うず)巻いている──。
 一体、どちらが人間らしいのか、どちらが信頼できるのか──シェークスピアは、明快に言い切っている。
 学会は、いかなる時でも文化を大切にしてきた。文化祭、音楽祭などを通じて、朗らかな歌声を広げながら前進してきたのも、その一例である。
 民衆の歌声──それはまさに「人間性のあかし」である。そして仏法は本来、人間主義である。この「希望の歌声」こそ、学会が、人間主義の仏法を正しく実践している一つの証明の姿である。
 音楽祭の大成功、本当におめでとう!

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