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日蓮大聖人・池田大作

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島根県代表幹部会 仏法は振る舞い、賢き人が幸福の人

1991.9.9 スピーチ(1991.7〜)(池田大作全集第78巻)

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1  島根広布の出発の地――安来
 きょう、こうして「安来節」で世界的に有名な安来の地に来ることは、当初は予想もしなかった。(爆笑、拍手)
 生まれて初めての訪問である。皆さまとお会いできて、本当にうれしい。(拍手)
 ここへ来る途中、落日に映える雲がすばらしかった。感動した。
 雲わき、雲流れる「出雲の国」。その名のとおり、天を彩る雲の連なりが、悠久の輝きを放っていた。まさに″世界一″の雲だった。(拍手)
 本日は、その出雲(現在の島根県の東部)のほか、松江、石見など全県、そして隠岐からも参加されている。また鳥取の米子の方々も――。「たいへんにご苦労さま!」と申し上げたい。(拍手)
 島根、鳥取――この山陰地方を″山光″と呼んではどうかと提案したのは七年前である。
 今回の訪問は、天も地も希望の光に満ちあふれた、すばらしい一日一日であった。朝も昼も輝いている。夕暮れも美しい。気温もさわやかである。きょうは大山も″こんにちは!″と言わんばかりに、秀麗な姿を現していた。
 皆さまの真心と、信心のけなげさを、そのまま映しだしたような美しさであった。ここへの車中、歌を詠んだ。
  山光と
    たれがつけたか
      この光彩
    日日の輝き
      山陰消えたり
 数々の苦労を乗り越え、広宣流布の行動に徹しておられる″山光″の皆さまに、最大の尊敬と感謝をこめて贈らせていただく。(拍手)
2  安来といえば、戸田先生も、年末になると、よく皆の前で「安来節」を踊っておられた。私も、
 一緒にやれと言われて、やったものである。
 気さくで人間味あふれる、独特の節まわし。そのあたたかい響きとともに、うれしそうに踊られた恩師の姿が、忘れられない。
 戸田先生は「安来に、いっぺん行ってみたいな」ともおっしゃっていた。その思いが、きょうかなったようで、感激でいっぱいである。(拍手)
 島根広布の一粒種は、ここ安来で活躍されている支部指導長さんである。きょうは来られているだろうか(「ハイ!」と立ち上がると、満場の拍手。入会は昭和三十年。七十四歳。草創の地区部長として活躍)。島根の広布は安来から始まった。その先駆を切られた、大切な大切な方である。
 それにしても、何とも言えない、いいお顔をされている。
 戦いきることが、人生を若々しくする。ご夫妻、ご一家の、ますますのご健勝を祈らせていただく。(拍手)
3  また、昭和五十九年(一九八四年)の島根訪問以来、安来の婦人部の方々が、「山光希望菖蒲園」から、毎年、美しい丹精こめた菖蒲を本部に届けてくださっている。本当にありがとう! この場をお借りして、あらためてお礼を申し上げたい。(拍手)
 そして、安来では、「聖教新聞」の購読推進をはじめ、あらゆる広布の活動に、全国模範の拡大の実証を示しておられる。
 旧習深い地域にあって、法を弘め、信頼を勝ち得ていくことが、いかに困難で、たいへんであるか。本当によくやってくださっていると思う。まさに″日本一のパワー″を感じる。
 そのほか、ほめたたえたいことはたくさんあるが、何よりも大聖人が最大に讃嘆してくださっている、と私は確信する。(拍手)
 ここ島根の安来の地も、他宗教が深く根を張った旧習の深い地域であった。しかし、わが学会員は堂々と謗法を責め、正法を弘通してきた。
 謗法に対して厳格であるゆえに、まことにたいへんな苦労があったであろう。どんなに無理解と蔑視と圧迫に耐えてこられたことか。しかし、皆さまは一切を乗り越えて、偉大な広宣流布の歴史を築いてこられた。
 だれ人が何と言おうとも、日蓮大聖人、日興上人が、必ずや御称讃くださっていると、確信する。(拍手)

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