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日蓮大聖人・池田大作

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第四回北海道総会、県・区代表幹部会 正義の怒りが諸天を動かす

1991.98.18 スピーチ(1991.7〜)(池田大作全集第78巻)

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1  日本各地の健闘をたたえて
 北海道の全道四十三会場の皆さま、晴れやかな第四回総会、おめでとう(拍手)。また全国の皆さま、県・区代表幹部会、おめでとう。また、お休みのところ、本当にご苦労さまと申し上げたい。(拍手)
 きょうは休日でもあるので、小さな部屋で和やかに懇談しているようなつもりでお話ししたい。
 皆さまも、ゆったりとくつろいで聞いていただきたい。
 きょうのこの晴天は見事である。本当にすがすがしい。皆さまの晴ればれとした胸中を映しだしているかのようである。(拍手)
 旭川の皆さま、すばらしい婦人会館の完成おめでとう。永らくおうかがいしていないが、ぜひふたたび訪れたい。また別海の皆さま、広大な大自然を守りながら、世界一の研修道場をともにつくっていきましょう。
 青森、十和田の皆さま、昨日はわざわざ大沼においでくださり、ありがとう。先ほど、間もなく開所の東北研修道場新館の写真を拝見した。奥入瀬渓谷の緑につつまれた、すばらしい道場、おめでとう。ここ大沼も美しい湖のほとりにある。十和田も深い湖水で有名である。これを機に姉妹交流を提案したい。(拍手)
 また東北、中部、四国、北陸、信越、東海道、中国、九州、沖縄、全国の皆さまも、本当にご苦労さま。長野、群馬の皆さま、先日はたいへんにお世話になりました。
 らに「北京都の日」記念幹部会、おめでとう。新しい丹後文化会館での開催、おめでとう。
 騨・高山の8・l5「圏の日」記念幹部会、おめでとう。かつての夏、うだるような体育館で記影したことは、今も懐かしい。
 西の皆さま、お元気ですか。たいへんに暑いそうですね。神戸・三宮の日本一の文化会館、おとう。開館準備、ご苦労さま。また東大阪の皆さまも、日夜、本当にご苦労さま。ご健闘をお祈りしている。
 大東京、大関東の皆さまもお元気ですか。また、鳥取、島根、熊本、大分、佐賀、栃木の皆さま。強き団結でめざましい戦いをされているとうかがっている。(拍手)
 なお本日、学会本部には「プラトン十年会」「婦人部国際部」の代表も集っておられるとうかがっている。
 また、対馬、八丈島、大島はじめ、島の皆さま、お元気ですか。強く堂々と進んでください。その人が大功徳の人です。御本尊は絶対に平等です。
 沖縄の皆さまも、水不足や嵐に負けず、頑張ってください。沖縄にもすばらしい研修道場があるし、北海道との研修交流も検討してはどうだろうか。(拍手)
2  四年ぶりの函館、大沼。懐かしい方々とお会いし、私は本当にうれしい(拍手)。とともに、この地の広布の大発展ぶりはすばらしい。函館研修道場の地元・渡島圏大沼本部では、三支部から五支部へと躍進。また「聖教新聞」の啓蒙も力強く進められており、なかでも大沼地区では地域世帯の三割が講読されているとうかがった。
 また、函館の町もかつての不況の困苦を乗り越え、地域の経済も好転、観光客も大幅に増えていると聞く。
 「広布」と「社会」の発展と、二十一世紀の洋々たる前途を祝福申し上げたい。(拍手)
 四年前、私がこの地を訪れた当時、北海道の経済不況は深刻であった。(炭坑の相次ぐ閉山や、外国からの厳しい漁獲制限など、主要産業への打撃が続き、失業率も全国で最も高かった)
 しかし、私は、「闇が深ければ深いほど暁は近い」「信心ある所は、必ず発展する」「その希望と確信とを、今こそ大いに発揮してもらいたい」と強く申し上げた。そして、ここ函館研修道場で、また函館文化会館で、集われた皆さまとともに勤行し、深く祈った。
3  強盛な祈りと一念が一切を開く
 仏法は「一念三千」(人間の一念の心に三千の諸法すなわち現象世界のすべてを具足すること)と説く。また「依正不二」(正法である自身の生命と、依法であるその身がよりどころとする環境とは密接不可分であること)と。
 少々むずかしくなるが、一念三千の法門において示される「三世間」(生命の存在、活動の場)すなわち、「五陰世間」(個人の生命現象としてとらえた生命を構成する要素〈五陰〉の差別相)、「衆生世間」(社会現象としてとらえた十界の衆生の差別相)、「国土世間」(自然現象としてとらえた衆生の住む場所の差別相)によって示される、主体となる「生命」(正報)と「環境」(依報)の多様な現象・働きも、すべて自身の「一念」の中に納まる、と仏法はみる。
 ゆえに、「妙法」の祈りは、自身の″生命の変革″をもたらし、その変革は、必ず″周囲の人々や生活環境の変革″へと連なっていく。
 地域の発展も経済の好転も、″自分にはとても手が出ない″と思われるような願いであっても、わが「一念」から発する「信心」の力用しだいによって、やがて厳然とかなえられていくことを、強く確信していただきたい。
 その信力・行力に燃えたつ人が、地域に一人、また一人と増えていく時、目には見えなくとも、偉大な仏力・法力の働きを引き出し、大勢の人々をも守りゆくことができる。

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