Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第四十四回本部幹部会 われらは世界に希望の虹をかける

1991.7.5 スピーチ(1991.4〜)(池田大作全集第77巻)

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1  希望″大″なれば福徳もまた″大″
 この一カ月間、皆さまの真心の唱題に支えられ、ヨーロッパの広宣流布の旅を大成功で終えることができた。心からお礼を申し上げたい。全国の同志の皆さま、本当にありがとうございました!(拍手)
 今回の訪問では、訪れたすべての国(ドイツ、ルクセンブルク、フランス、イギリスの四カ国)で、すばらしい″虹″が出た。とくに最後のイギリスでは、聖教新聞社のカメラマンも″必ず出るはずだ″と確信して構えていたが(笑い)、そのとおりに、大きな大きな、壮麗な虹が大空にかかった。(拍手)
 ヨーロッパの友の成長はめざましい。「御書に仰せの『難』があってこそ、正法流布の本格的な幕開けだ!」と、むしろ三障四魔を待ち望むような勢いである。草創期の学会のような躍進の息吹がある。ロマンと希望の虹を仰ぐ、頼もしき同志。私は、ヨーロッパの広宣流布の基盤は、完壁にできあがったと確信する。(拍手)
 また、今回も往復の機上で、行く先々で、創価学園、創価大学の出身者をはじめ、多くの日本の友が活躍していた。どこへ行っても、心の絆を結んだ友がいる。これほどうれしいことはない。(拍手)
2  東京のある婦人部の方が「創立七十周年には、タプロー・コートで支部総会を開催したい。トレッツやドイツもいいですね」と語っていた。すでに″心は世界の舞台″である(爆笑)。どう実現するかは別にして(爆笑)、心の窓を大きく開いて、希望の青空を仰いで生きる人生は美しい。
 いわんや信心の世界においては、希望″大″なれば実践″大″となり、福徳もまた″大″となる。
 私どもの活躍と交流のステージは広々と全世界に開かれている。広がり続けている。こせこせした日本の風土にとらわれる必要は、まったくない。人生と広布のロマンを闊達に広げながら、現実は着実に、「本有常住」のわが国土を、一歩また一歩、立派に仕上げていっていただきたい。それが″すばらしき人生″である。その一念が未来に、予想だにしない自在の大境涯を実現していく。仏法には断じて偶然はない。(拍手)
3  ポエール上院議長――常に″第一線″の烈々たる気迫
 今回、フランスでアラン・ポエール上院議長と二年ぶりに再会した。前回と同じ六月二十日であった。
 ポエール議長は、大統領代理(一九六九年、一九七四年)も務めた政界の重鎮である。もう二十五年近くも上院議長を続けられている。とても八十代(一九〇九年四月生まれ)とは思えない、はつらつとした姿で、あたたかく迎えてくださった。そして、ユゴー文学記念館のオープンに、心からの喜びと期待を寄せてくださった。
 かれこれ十年来の交友である。近著『ロマン派の詩人ヴイクトル=ユゴーの世界――人間と文学を語る』(潮出版社)でもふれたが、最初の出会いの時(一九八一年六月)に″ユゴーの部屋″など院内を見学させていただいたことは、今も懐かしい。
 ポエール議長をはじめ、多くのヨーロッパの指導者たちは、皆、若々しく活躍されていた。年をとっても、一歩も退こうとされていない。学会の指導部にあたる年齢、またそれ以上になられても、つねに″第一線″の烈々たる気迫である。
 ――人の何倍の人生を生きるか。その挑戦に人間の価値は輝く。人々の幸福のために、どれだけ苦労し、汗を流し、悩んであげるか――その信念、その辛労に人間としての最極の光がある。その人こそ真の指導者である。何人分もの充実した人生を生きる人である。
 また、民衆に尽くそうと努力するリーダーは、民衆が何を求めているかをつねに考えている。ゆえにSGI(創価学会インタナショナとの運動が、「人間」と「文化」と「平和」に貢献し、人類の未来を豊かに切り開いている事実を、厳然と見抜いているのである。(拍手)

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