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日蓮大聖人・池田大作

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第四十三回本部幹部会 仏法は人類の宝、われらは世界が舞台

1991.6.1 スピーチ(1991.4〜)(池田大作全集第77巻)

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1  南アフリカの詩人ムチャーリ氏から献詩
 本日は、南アフリカの黒人解放の大詩人オズワルド・ムチャーリ氏をお迎えしました(拍手)。私どもと同じく「平和」をめざし、「民衆」のために命を賭して闘っておられる。人間としての友人です。兄弟です。ウエルカム(ようこそ)!
 偉大な「アフリカの魂」をうたいあげ、蘇生させた氏の業績。今度は、ヨーロッパで多くの友に紹介します。
 (ここでムチャーリ氏は、名誉会長に、先の会談の折に続き、二編目の献詩「ヒロシマに捧ぐ」(「創価新報」六月十九日付に掲載〉を贈呈。そしてあいさつ。「池田先生――この地球上でもっとも偉大な組織SGIのリーダー。人類にとって最高の恵みをもたらす″平和の建設者″のあなたに、謹んで贈ります。ささやかな詩ではありますが、私個人だけでなく、南アフリカの幾千万の同胞の思いをこめてつづりました。そして、どうか! 先生の『強さ』と、先生の『力』をください。私どもを、世界の人類を『平和』へと導いてください」
 さらに、同氏は会場の参加者に「手拍手を」と呼びかけ、歌った。「私は、あなた方を愛しています。あなたも、あなたも好きですよ。すべての人が、安穏で、幸福でありますように。あなたにも、あなたにも幸せを祈っていますよ。あなたも、あなたも永遠たれと……」)
 ありがとうございます。すばらしい歌に、皆も本当に喜んでいます。「詩」は詩人の魂です。生命です。これ以上の贈り物はありません。(拍手)
2  さて本日は、東京・新宿平和会館が落成し、多くの友が集っている。本当におめでとう。(拍手)
 新宿といえば、先日もこの会場(創価国際友好会館)で、学会本部のある地元の本部の会合が行われた。約八百人のメンバーが喜々として参集されたことを、出席した幹部からうかがつた。
 また、県長たちも「多士済々の人がいて、うらやましい。全国模範の本部である」と語っていた。本陣・新宿は新宿長、区婦人部長を中心に、大きく成長し、発展している。
 組織の中心者が、人柄が良く、真剣に戦っているところは、皆が幸せである。どうか全国の皆さまが、わが地域に「模範の本部」「世界一の本部」を築いていただきたいと念願する。(拍手)
 さらに本日は、雲仙岳の噴火活動が心配されている長崎・島原でも、元気に集われるとうかがった。現地の皆さまにお見舞い申し上げ、無事を心から祈りたい。(拍手)
3  「戦争の世紀」から「平和の世紀」めざして
 話は変わるが、昨日(五月三十一日)、SGIが推進している「戦争と平和展」がモスクワで開幕した(拍手)。これは、ニューヨークの国連本部をはじめとして、世界を巡回しており、今回が四回目となる。
 ソ連国内でも開幕以前から連日、大きな反響を呼んでいるが、日本でも、開幕の模様が早くも今朝のテレビ・ニュースで報道されていた。SGI代表団の活躍の様子も見てとれ、うれしかった。また、ゴルバチョフ大統領はじめ各界の要人や識者の期待と称讃の声も、代表団から相次ぎ報告が届いている。
 この展示は、「戦争の世紀」であった二十世紀から、きたるべき二十一世紀を「平和の世紀」へ、そして「文化」と「人間性」の輝く世紀へと転換しゆくことをめざしたSGIの運動の一環である。私どもSGIは、日蓮大聖人の仏法を基調として、新しき「英知の波」「人間主義の光」を全世界に広げている。これほど創造的に、地球規模の壮大なスケールで、人類のための運動を展開している団体はないであろう。まして仏教団体としては、未曾有の壮挙であると確信する。(拍手)
 大聖人の仏法は、全人類の宝である。ゆえに、その実践は小さな世界、限られた国にとどまらず、必然的に全世界が舞台となる。口で世界宗教を唱えても、それにふさわしい行動がなければ意味がない。私どもの運動こそ、大聖人の平和の仏法を世界に宣揚していることを確信していただきたい。(拍手)
 なお、この八月には、「戦争と平和展」が国内で初めて広島で行われることになっている。広島の皆さまには準備等でお世話になると思うが、どうかよろしくお願いしたい。(=八月三日〜二十日、広島市の広島平和記念会館で開催された)

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