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日蓮大聖人・池田大作

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第四十一回本部幹部会 民衆の「信念」と「団結」が歴史を開いた

1991.4.25 スピーチ(1991.4〜)(池田大作全集第77巻)

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1  人生は戦い! なれば全員が勝利劇を
 輝かしい「民衆」の勝利。偉大なる皆さまの大勝利。本当におめでとう!(拍手)。また、本当にご苦労さま!(拍手)。皆さまの力で、あらゆる障害を乗り越え、「広宣流布」の新しい扉を開くことができた。(拍手)
 打たれれば打たれるほど、圧迫されればされるほど、いやまして偉大なる発展の足跡を刻む。創価学会は、不思議なる「仏意仏勅」の団体である。みなぎる民衆のパワーに、人々は瞠目し、熱い期待と共感を寄せている。
 全国の同志の皆さまの活躍、信念で勝ち取った栄光に、私は最大の称讃と祝福を贈りたい。(拍手)
 婦人部のある幹部の方が、感激をこめて語っていたという。「勝つということは、こんなにも楽しいことなんですね! こんなにも愉快で、すばらしいことなんですね!」と。
 「仏法は勝負」である。また人生も、一切が勝負である。勝負であるならば、勝たねばならない。戦うのなら、負けてはならない。「すべてに勝つ」「完勝への知恵と敢闘」――ここに、″現実″を開きゆく日蓮大聖人の仏法の実践がある。学会精神がある。
 恩師戸田先生は「勝った時に負ける原因をつくる。負けた時に勝つ原因をつくる」と言われていた。一つの勝利に酔いしれて、油断し、次への努力を怠れば、敗北につながる。逆に、たとえ、ひとたび敗れても「今度こそ!」と奮起すれば、必ず次の勝利への因と転じていける。
 どこまでも固き信念で、そして油断なく、勝利また勝利と連勝の歴史を刻んでいく。ここに信念の精髄がある。皆さまの健闘は、その大いなる″一歩″となったと申し上げたい。(拍手)
2  今月、創価学園の招きでモスクワ市第一二三四小中学校の代表(児童十二人、教員三人)が来日された。私も真心こめて歓迎した。(四月七日、聖教新聞社)
 来日中、同校の校長であるウォロシコ女史が、関係者にこう語っておられたという。
 「池田先生は、つねに『善の人』です。お会いして、そのことがよくわかりました。けれども、あまりにあけっぴろげの裸の心の方ですので、悪人にだまされたり、いじめられたりするのではありませんか」と。
 まことに鋭く見ておられた(笑い)。実際、私はこれまで、さまざまな策謀や悪意の中傷を一身に受けてきた。また真心を利用され、裏切られてきた。
 しかし、「善」に生きぬく限り、「悪」の力による反作用は必然である。醜いエゴによって、そうした「悪」の一味となるよりも、迫害の嵐をも壮快に乗り越えて進む「大善の人生」のほうが幸福であるし、美しい。(拍手)
 私どもは肉親以上に強く、深く、うるわしい″広宣流布の三世の同志″である。この永遠の絆を、さらに楽しく広げつつ、最高の「団結」の前進をしてまいりたい。(拍手)
3  妙法弘通の大福徳を世々代々に
 さて、このほど五日間にわたり、フイリピンを訪問(四月十九日〜二十三日)した。皆さまの唱題に支えられ、一切の日程を無事、大成功で終えることができた。心から感謝申し上げたい。(拍手)
 今回は、国立フィリピン大学のお招きによる訪問であった。同大学から、最高に栄誉ある「名誉法学博士」の称号をいただいた。(拍手)
 ご招待をいただいた式典(第八十回卒業式典)は、それはそれは荘重かつ厳粛な祝典であった。フィリピンを代表する教育と文化の殿堂である同大学に学び、各学部の課程を最優秀の成績で終えた卒業生の代表が出席されていた。その方々の端正な知性の顔は、まことに頼もしい輝きを放っていた。とくに女性が多いのが印象的であった。
 国旗と大学の旗のもと、ガウンを着した卒業生が、一人一人、卒業バッジを授与されていく――。その姿を壇上で拝見しながら、私は、「教育」に力をそそぐフイリピンのすばらしき伝統を感じ取った。
 「名誉法学博士号」は、「仏教の哲学を日本および世界に宣揚し、国連への平和提言や識者との対話、多角的な著作活動、各種の教育・学術・文化機関の設立を通して、平和・文化・教育の推進に貢献してきた業績」に対して贈られたものであった。
 仏法を基調とした私どもの教育・文化・平和運動に対する深い賛同と称讃の証として、皆さまを代表して、いただいたものである。(拍手)

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