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日蓮大聖人・池田大作

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第一回関東記念総会・第三回全国女子部幹… 正義の道を歩めそれが人生の宝

1991.1.15 スピーチ(1991.1〜)(池田大作全集第76巻)

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1  戦争の回避へ緊急アピール
 第一回の関東記念総会、おめでとう(拍手)。遠いところ、本当にご苦労さまです。また、全国の第二回女子部幹部会の開催も、心から祝福したい。(拍手)
 さらに本日は、結成記念日を迎えた「中等部」、今春に創価大学、創価女子短期大学を卒業予定の青年部メンバー、第十七回総会に集った「プラトン十年会」、東京各区ならびに海外八カ国の代表の方々も参加されている。
 なお新宿区では、本日の「新宿の日」記念幹部会、「新宿1・15グループ」「新宿成人会」の総会が行われている。私自身も″新宿の一員″として(笑い、拍手)、お祝いを申し上げたい。
2  さる二日、ヨーロッパの著名な思想家から、緊急の手紙が寄せられた。
 そこには「中東湾岸の危機に対し、傑出した思想家による平和のアピールを行いたい。真っ先に池田先生の名が浮かびました。ぜひ、先生にお願いします」と。
 私は即座に応じ、毎日のように連絡を取り合い、準備を進めた。
 このアピールは、何かの利益を追求するものではない。政治的動機からでもない。ただ「生命の尊厳」を理念とする仏法者として、また平和主義者として、私は私の立場で、「平和」のためにできうるかぎりの手を打ちたい。それゆえの行動である。
 ご存じのように、武力衝突への期限がいよいよ切迫するなか、さまざまな外交努力も今までのところ、不調に終わっている。イラクのフセイン大統領と直接交渉にあたったデクエヤル国連事務総長も、事態の成り行きは「神のみが知る」と語っているとおりである。
 もとより、アピールの結果がどうなるかはわからないが、私は「何としても、戦争を食い止め、湾岸危機を打開したい」とのやむにやまれぬ心情から、世界の賢人たちとともに、フセイン大統領あてに「平和」を訴える緊急アピールを送った。(拍手)
 このアピールの共同提案者は、ソ連の作家でイシククリ・フォーラム代表者のチンギス・アイトマートフ氏、イギリスの物理学者で作家のバーナード・ベンソン氏、ローマクラブ会長のリカルド・ディエフ=ホフライトネル氏、ユネスコ事務局長のフェデリコ・マヨール氏、そして私の五人から始まったものである。(=その後、アフリカのノーベル賞作家ウォレ・ショインカ氏が加わっている)
3  広布の幾山河も愉快に朗らかに
 話は変わるが、終戦まもない昭和二十一年(一九四六年)の秋九月。美しい関東の山河に、戸田先生は″広布の拡大″の第一歩を刻まれた。戦後最初の地方指導、地方折伏を、戸田先生は、皆さま方の「関東」の地から始められたのである。(拍手)
 日本国内はいまだ混乱期のさなかにあった。食糧も物資も不足し、生活は貧しく、苦しい。しかも戸田先生自身、不当な投獄生活による衰弱から、本来ならば静養を必要とするお体であった。
 そのなかを、戸田先生は敢然と「広宣流布」に立たれた。また学会草創の同志も、地涌の使命に立って、折伏、弘法に、仏道修行にと邁進していった。
 ――もとより、自分の人生は自分で決めるものである。広布のための苦労とは無縁に、ただ、おもしろ、おかしく暮らしていくこともできるであろう。何を好んで、非難、中傷をあびながら、一生懸命に献身する必要があるのか、と思うときもあるかもしれない。現代は、″遊び″が氾濫し、若い世代に苦労を避ける傾向が強いことも事実である。
 しかし、一生は長い。また、生命は今世だけではない。いかにすれば、この世で真実の「幸福」を築くことができるのか。また、わが生命が、確固たる法理にのっとり、悠々と永遠の時を生きることができるのか――。
 ここに「仏法」の大切さがある。「信心」こそ、かけがえのない人生を、最高の「幸福道」へと開くカギである。これは日蓮大聖人のお約束であり、絶対にウソ偽りはない。(拍手)
 本日も、この会場をはじめ、全国で幾十万の若き女子部の皆さまが、喜々として集い、信心の歴史をつくっている。これほどのすばらしき″歓喜のスクラム″″幸福の行進″はない。

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