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日蓮大聖人・池田大作

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第二十四回本部幹部会 聡明なみずみずしい指導者に

1990.10.16 スピーチ(1990.8〜)(池田大作全集第75巻巻)

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1  創価の運動に世界の識者が共感
 きょうは、ゆったりと自由に、協議会のような気持ちで、皆さまと語りたい。(拍手)
 まず、壮年部が新体制となったが、婦人部の″五百万人記念総会″に対抗して(笑い)、二百万人の総会を(=十月から十二月にかけて)行うとのことである。
 これまで婦人部ばかりに働かせてきた壮年部が(笑い)、いよいよ立ち上がったかと私は喜び、期待している。小さいながら(笑い)、信濃町に「壮年会館」もオープンした。(拍手)
 人生経験の豊富な壮年部は、友のさまざまな悩みにも、奥行きのある指導ができる。皆の気がつかない心の機微をとらえた配慮もできる。地域に信頼できる壮年部がいれば、皆が安心である。
 どうか各部の友の″信仰の盤石な依処として、円熟と包容力、安心感の紳士として、生き生きと、心豊かに活躍していただきたい。(拍手)
2  昨日、アメリカの著名な財界人が、創価大学、東京富士美術館を見学された。世界の多くの大学等を見てこられた方であるが、創大に対して、「本当に真剣に教育に打ち込んでおられる姿、情熱に感銘しました」と感想を語っておられたと聞いた。
 仏法を基調とした私どもの平和・文化・教育の運動に寄せる共感の声は、いよいよ高まっている。世界の識者は、まず正確に″認識″しようとする。そして、認識した人は必ず″評価″してくださっている。
 創大には先日も、イスラエル・ヘブライ大学のヤコブ・ラズ教授が訪問された。教授は、夏目漱石や芥川龍之介、井原西鶴などの翻訳もある、著名な日本文化研究者である。高松学長らが出迎えたが、中近東研究会の学生の歓迎にたいへん喜んでおられたという。
 また東京富士美術館で開催していた、オックスフォード大学の「ボドリーアン図書館重宝展」も見学され、こう語っておられたようだ。
 「私は以前より、創価学会が、仏教哲学という伝統的な思想を積極的に現代社会に展開し、社会的な諸活動をたいへん活発に推進していることに、関心をもっていました。本日、皆さんにお会いでき、私が想像していた以上の多角的な運動に、日本文化を専攻する学者として、とても参考になりました」
 「ヨーロッパでは、十九世紀ごろから、宗教、教育、文化・芸術が分断され、総合的には社会に対する影響力が半減しております。それに対し、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の活動は、平和・文化・教育を包括したものであり、私が考えていた理想的なあり方です」
 「SGI会長に近い将来、ぜひイスラエルに来ていただきたいと強く念願します」と。
3  また、「創価教育学」研究の第一人者であるアメリカのD・M・ベセル博士とは、この夏、軽井沢でお会いしたが、一週間ほど前に伝言を寄せてくださった。
 そのなかで博士は「私が母から受けた教育は、一つには、すべての人が人格を備えているという価値観です。二つには、自然や宇宙と人間は一体のものだということです。これは牧口先生(=初代会長)の教育論と同じだと思います」と述べられている。
 また「私の今の関心は、型にはまった現在の教育のあり方を、どう脱皮するか、教師も生徒も間違った教育に対し、ノーと言えるような状態をどうつくるかということです」「そういう意味で、創価学園は理想的な教育が行われていますね」と称えてくださった。
 このように、世界の目は、私どもの運動を、ありのままに、正視眼で見てくださっている。私も伝えられた言葉を、ありのままに紹介させていただいた。(拍手)

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