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日蓮大聖人・池田大作

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第五回中部総会・第二回全国女子部幹部会… みな幸福に、みな社会の勝利者に

1990.10.10 スピーチ(1990.8〜)(池田大作全集第75巻巻)

前後
1  大中部の広宣流布の大発展を
 太陽の光彩につつまれた「偉大なる中部」の第五回総会、おめでとう。(拍手)
 中部は勝った。皆さまは見事に勝利された。私はうれしい。諸天も喜んでいる。きょうのこの青空! 皆さまの人生の前途を象徴するかのように、どこまでも青く美しく、さわやかに広がっている。希望の輝きに満ちている。天には光、地には皆さまの笑顔。私は本日の総会は、いよいよ中部が全国、全世界の模範として、広布の″新章節″に出発する集いと思えてならない。(拍手)
 また、全国各地で開かれている第二回全国女子部幹部会、本当におめでとう(拍手)。皆さま方が一人残らず幸福になられるよう、私は毎日、懸命に祈っている。
2  中部の友は、これまで、たいへんな苦労をしてこられた。どこよりも、つらい坂を越えてこられた。あの伊勢湾台風。そして、学会員に対する″墓地埋葬拒否″事件。三重では裁判でも争われた。勝利の結果を見るまでもなく、人道上、また宗教者として、理不尽きわまる無慈悲の行為であった。
 さらに、いわゆる「言論問題」でもっとも激しく攻撃されたのが中部であった。陰湿な策謀と、心なきいやがらせ、揺さぶりが集中的に行われた。
 幸福になるために信仰したのに、どうして、これほどまでに苦しめられなくてはならないのか。ある意味で、そう思われても無理からぬ日々が続いたのであった。
 しかし、いちばん苦労した人が、いちばん幸福になる。これが妙法である。いちばん苦難と戦った人が、いちばん境涯を開いていく。これが信心の大功徳である。
 そしてつねに、皆さまは勇敢であった。恐れなかった。そして勝った。
 中部は、日目上人が天奏の途上、御遷化された有縁の地である。これは我見かもしれないが、その因縁からであろうか、とくに勇敢な人が、この中部に願って生まれてこられたような気がする。(拍手)
 今や中部は、灰色の″冬″の時代は去った。福運の花咲き乱れる、喜びの″春″が来た。
 きょうは四十力国・地域の青年リーダーも参加されているが、まさに「ザ・サン・シャインズ・ブライト(太陽は輝く)」「ウインター・イズ・オーバー。スプリング・ハズ・カム(冬去りて春来りぬ)」の時節到来である。(笑い、拍手)
 また本日の晴れの会合には、「東京会」「北陸会」の方々も、祝福と、躍進する中部の見学のために(笑い)参加しておられる。(拍手)
3  発展の因は中心者の一念に
 発展している組織には、必ずその原因がある。それでは、近年の中部発展の淵源はどこにあったか。
 それは一つには、「言論問題」の渦中にあって、大野和郎副会長(当時、中部青年部長)を中心とした青年たちの誓いにあった。
 彼ら青年たちは、「いかなる苦難があろうとも、われらは断じて退くまい。断じて勝利の証を示すのだ。大いなる中部を築いてみせる」との決意に勇み立った。ともに祈り、懸命な行動を重ねた。
 妙法は不可思議である。御本尊の御照覧は絶対である。目に見えない信心の一念も、必ずいつか、かたちとなって現れる。厳しき因果の理法が、人生のうえに、組織のうえに、社会のうえに、はっきりと顕現される日が来るものだ。
 ゆえに、わが内なる「一念」がどうであるか。それが根本問題となる。見つめるべき最重要の課題となる。
 法華経には「一念三千」と説かれる。妙法には宇宙大の力がこめられている。ゆえに、信心の「一念」しだいで、乗り越えられない難はなく、転換できない宿命もない。そして組織も、根底は、中心者の「一念」の反映にほかならない。
 その一つの証を、私は大野副会長を中心とした青年リーダーたちの誓いに見る。二十年前の誓いのままに、今や中部は、このように明るく、すばらしき大中部へと発展した。
 その勝利の姿を、私は称えたい。これからも中部は、いずこよりも仲良く、美しき団結の前進をお願いしたい。(拍手)
 また、この「偉大なる中部」を築いてこられた功労の方はだれか。当然、それは皆さま方全員である。全員の祈りと努力で、つくりあげてこられたことはいうまでもない。その福徳はいかばかりか。皆さま方に十方の仏・菩薩、諸天の加護がいやますことは間違いないと確信する。

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