Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第二回千葉県記念総会・第一回全国壮年部… 信仰は最極の幸福への権利

1990.5.13 スピーチ(1990.2〜)(池田大作全集第74巻)

前後
1  立宗の天地に勝利の旗
 朗らかな、にぎやかな千葉県の記念総会、本当におめでとう。(拍手)
 また「菜の花合唱団」の皆さま、すばらしい″広布の歌声″をありがとう(拍手)。いうまでもなく、千葉は日蓮大聖人有縁の誉れの天地である。日目上人は、ある年の五月、この地にいた門下の日郷へのお手紙の中で、次のように述べられている。
 「そもそも安房国は聖人の御生国、その上二親の御墓候の間、我身も有り度候へども老体の間、その義無く候ところ、御辺居住候へば喜悦極りなく候」(『富士日興上人詳伝』)
 ――そもそも安房国(現在の千葉県南端部)は大聖人のお生まれになった地であり、そのうえ大聖人のご両親のお墓があるので、私自身(日目上人)もこの安房国にありたいと思いますが、老体のため、それもかなわないでいたところ、あなた(日郷)がこの地に住んでおられるので、このうえなく喜ばしく思っている――。
 「相構へ相構へ法門強く立てらるべく候。国人皆もつて聖人の御法門廃し候の由聞え候。法命を継がるべく候」(同前)
 ――よくよく心して、この法門を強く立てていかれるべきである。この地の人々は皆、大聖人の御法門を捨ててしまったと聞きおよんでいる。あなたが、この地で大聖人の仏法の命脈を受け継いでいかれるべきである――と。
 大聖人御聖誕の地、また立教開宗の地である千葉――。日目上人が、この地をどれほど大切に考えておられたか。この地でけなげに活躍する門下の存在を、どれほど喜んでおられたか。そのお心を拝するとき、この縁深き天地で広布の法戦に生きゆく誉れと喜びは、まことに計り知れない。(拍手)
2  また、日目上人のお振る舞いを拝すると、徹頭徹尾、宗祖日蓮大聖人ならびに日興上人への御報恩の誠に貫かれている。ここに「仏法」の真髄があることを、私どもは決して忘れてはならない。
 人間として、仏法者として、もっとも大切な「知恩」「報恩」の生き方。これを知った人は信心に勝利し、人生に勝利していける。そこに一家、一族の繁栄の道も築かれていく。
 ″報恩の道″を示された日目上人は、大聖人ゆかりの千葉を大切にされた。
 もとより次元は異なるが、私は、恩師戸田先生が行かれた所はすべて、″報恩″の思いを込めて大事にしてきたつもりである。
 さらに、海外に出られることのなかった戸田先生の遺志を継ぎ、全世界に後世のための広布の大道を広げてきた。今年も明年も、アジア、ヨーロッパなど各大陸、各国を駆けめぐる決心である。(拍手)
3  日目上人のお言葉からもわかるように、大聖人にゆかりの深い安房国においてさえ、当時、多くの人々は妙法の教えを持ちきることができなかった。いかに凡夫の心はうつろいやすく、はかないものか。
 私どもは、厳然と大聖人の法脈を守り継がれた日興上人、日目上人のお姿を拝するとともに、退転の恐ろしさを戒められた牧口先生、戸田先生の指導を強く銘記して進んでまいりたい。
 ここ千葉の地でも、さまざまな妨害、迫害があった。しかし、わが千葉の同志は、この悪の嵐に負けなかった。とくに松戸の友は負けなかった。「仏法は勝負」と御聖訓に仰せのとおり、千葉の皆さまは、すべてに勝ちました!(拍手)。今、立宗の天地に勝利の旗が翻っている。(拍手)
 この誉れの歴史を、一閻浮提の御座主であられる日目上人も最大に称讃され、皆さまを守り慈しまれることは間違いない。これからも、日目上人の言のごとく、強き信心に徹し、敢然と一人立って進んでいただきたい。(拍手)
 そして、どこまでも朗らかに、仲の良い団結の前進をお願いしたい。
 どうか皆さま全員が、本日から″県長″″県婦人部長″となった自覚で、総県長、総県婦人部長を守り支えながら、「偉大な千葉」を築いていただきたい。そして、″関東第一″否″世界第一″と言える模範の前進を、心から祈り、願ってやまない。(拍手)

1
1