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日蓮大聖人・池田大作

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SGI各部合同研修会 「生命の長者」が勝利者の証

1990.2.18 スピーチ(1990.2〜)(池田大作全集第74巻)

前後
1  懐かしい皆さんにお会いできて、うれしい。創価大学、創価学園の出身者も多くいらっしゃる。わが大学のわが学生が、アメリカの天地で存分に活躍している姿。これほど私の胸を希望でふくらませる光景もない。(拍手)
 また婦人部の本部創友会の方々も、うるわしき若き日と変わらぬ姿で、元気に集ってくださった。心から感謝申し上げる(笑い、拍手)。さらにアメリカSGIの文化本部、パイオニア・グループの方々、カナダ・中南米の代表の皆さま、すべての方に「休日のところ、また遠いところ、本当にご苦労さま」と申し上げたい。(拍手)
 ここは大学であり、英知の府である。また語学研修のために訪れた創価女子短期大学の学生も、別室でこの模様を聞いている。少々、むずかしいかもしれないが、前半は大学に関する話をさせていただきたい。
 また、この壇上に、創価大学の重宝である彫像「英知の翼」と「知恵と知識の母子像」が置かれている。後ほどご覧になっていただきたい。(拍手)
2  「およそ、この地上にあるもので、大学ほど美しいものはない」
 これは、イギリスの詩人ジョン・メイスフィールドの言葉である。
 彼は大学の建物や景観をたたえたのではない。彼が言う大学の美しさとは「無知を憎む人々が知識を求め、真理をつかんでいる人々が、他の人々の目を開こうと努力する場所」だからという点にある。
 すなわち、こうも言えようか。大学とは「無知の″闇″から、知の″光″の世界へ」「精神の眠りと盲目から、覚醒と開目ヘ」「野蛮な混沌・混乱の状態から、文明的な秩序と法則性へ」「魂の隷属から自立へ」と、限りなく人類を「解放」しゆく場所である――と。
 大学とは、理性の「光」に導かれて進む″人間精神の進歩・向上の砦″である。野蛮と戦う″文明の出城″である。そして、その城塞の基礎は「真理への愛」である。地上から「無知」と、無知による「悲惨」を一掃するための先兵――。それが大学なのである。
 まさに「これほど美しい場所はない」といえよう。印象的な言葉であり、かつてケネディ大統領も講演で引用している。
 ハーバード大学で教えた二十世紀を代表する哲学者ホワイトヘッドは「大学の使命は『未来の創造』である」と語った。
 理性と文明の名において、いかなる「未来」を人類に提供するのか――。将来の歴史が大学で創られるのだと。その意味で、「大学」を創立したことは、一つの「未来」を創出したことでもある。
 ″現在の大学″は″未来の社会″の一縮図だからである。ゆえに″大学の勝利″が″未来の勝利″に通じることを確信していただきたい。(拍手)
3  太平洋は″超大陸″の内海
 SULA(創価大学ロサンゼルス分校)のモットーの一つは「太平洋文明構築の電源地たれ」である。すなわち″環太平洋文明″への先駆をうたっている。
 この夏には「環太平洋文明シンポジウム」が開催される。これには国連大学の代表も参加される予定になっている。この″環太平洋文明″については、さまざまな角度から、二十一世紀が「環太平洋諸国の時代」になると論じられている。
 その内容等については、大学で研究していただきたいが、一つだけ発想のヒントとしてふれておきたい。

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