Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

アメリカSGI三十周年記念代表者会議 千年の仏法共和の基盤をつくれ

1990.2.13 スピーチ(1990.2〜)(池田大作全集第74巻)

前後
1  意義深きアメリカSGI三十周年。本日は、その記念の会議である。ゆっくりと、希望に満ちた語らいをお願いしたい。(拍手)
 私のほうからは、簡潔に五点申し上げたい。
2  第一に、「アメリカ広宣流布の千年の基盤」をつくる自覚で、これからも着実に進んでいただきたい。あせる必要はない。早く、簡単にできあがったものは、壊れるのも早い。今は、盤石な基礎をつくりあげる時である。一歩一歩、着実に、また悠々と、楽しく、崩れざる堅固な土台を建設していただきたい。
 土台づくりは地味であり、人目をひく華やかさはないかもしれない。しかし、その労作業は最大に重要である。基盤さえ固まっていれば、あとはどんなに大きな建設でも可能となる。現在のアメリカSGIメンバーが健在な間に、米国の千年の大法城の立派な礎を築くことである。そのための応援を私も決して惜しまない。
3  第二に「人材こそ宝である」という点である。人材なくして令法久住(法をして久しく住せしめる)も、広宣流布もない。
 人材は、まず見つけることである。石の中に金をさがすように、可能性豊かな存在を見いだす。それから、今度は、その人を全魂で育成することである。
 育成の根本は祈りである。この人をアメリカの大人材に成長させたい、と真剣に御本尊に祈っていく。そして、その熱い真心をもって、その人を大切に育てていく――。
 日本でも、これまで大勢の中には、金銭問題や生活の乱れなどから、信心も堕落し、清浄な和合の世界から去るべくして去っていった人もいる。しかし私は、一人も落後させないという思いで、徹して指導し、激励してきた。牧口門下生も戸田門下生も含めて、皆、徹底して大事にしてきた。その人々が、あらゆる分野で、今でも広布の大きな力になっている。
 人材は、心から尊敬し、自分以上に偉くしよう、偉くなるのだとの決心で育てることである。後輩を見さげたり、利用したりすることは、謗法の罪にさえ通じてしまう。人材を育てる人、その人こそが偉大である。その人こそが真の人材なのである。

1
1