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日蓮大聖人・池田大作

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第十一回SGI総会 正法の大光を世界に

1990.2.17 スピーチ(1990.2〜)(池田大作全集第74巻)

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1  一人残らず″栄光の人生″を
 本日は、皆さまがお元気な姿で、意義ある第十一回SGI(創価学会インタナショナル)総会に集い合うことができ、たいへんにうれしい。
 皆さまがお元気であることがすべてである。皆さまのご一家が仲良く、楽しく、幸福であることが、御本仏のお喜びであると拝する。生活を大切に、家庭を大切に、仕事を大切にして、一人残らず、輝く″栄光の人生″を勝ち取っていただきたい。そのための信仰であることを、初めに確認しておきたい。(拍手)
 今回、三年ぶりに訪れたロサンゼルスは、美しい、荘厳な雪も降った。すべてを清らかに蘇らせてくれるような雨も訪れた。天からお祝いのメッセージも届き、こんなにおめでたいロス訪問は初めてである。(拍手)
 創価大学のロサンゼルス分校(=現アメリカ創価大学)に植樹した全世界の、また各国の木も、この慈雨で、生き生きと根づいたにちがいない。だれより、水まきの係の方が、どれほど歓喜し、雀躍なさっているか。(笑い)。
 ともあれ、諸天善神が、どんなにか歓喜し、舞いに舞い、このロスの天地を祝福していることかと私は思う。(拍手)
2  第一回のSGI総会も、このロスの地で行われた(=一九八〇年、シュライン講堂)。十年ぶりにふたたびこのロスの地で、五十四カ国の友を迎え、本日の総会を開催できたことに不思議な縁を感じる。
 この総会を祝し、日本の秋谷会長はじめ、理事長、副会長などの全幹部から、皆さま方によろしく、とのことであった。さらに、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニアなど全世界からも、お祝いの便りが届いている。
 そして、デクエヤル国連事務総長はじめ、アメリカのキッシンジャー博士、カバゾス教育省長官、ロックフェラー大学のメリフィールド学長、ディッケンソン大学のドナルドソン学長、ニューヨーク市立大学大学院大学センターのプロシャンスキー総長、サンダーバード大学のハーバーガー大学院長、ハーバード大学のモンゴメリー教授、またカリフォルニア州のデュークメイジャン知事など、たくさんの方々から、お祝いのメッセージを賜っており、この席を借りて、衷心より御礼申し上げたい。(拍手)
 なお、本日は、特別な記念の日なので、「創大の重宝」の一部を皆さまに紹介させていただく(拍手)。後ほど、ゆっくり見学していただきたい。
 そのうち直筆の書簡のみを挙げると、フランクリン・ルーズベルト大統領ならびにエレノア夫人、ラファイエット将軍、ケネディ大統領、リンカーン大統領、フグナー、バンゼッテイ、ユゴー、エジソン、エマーソン、ヘレン・ケラーなどの手紙である。私のせめてもの皆さまへの尊敬と称讃の心情を感じていただければ、幸いである。(拍手)
3  歴史を創る人は歴史と共に不朽
 本日は意義ある総会であり、少々むずかしいかもしれないが、アメリカの独立宣言をとおし語っておきたい。(拍手)
 今、世界で「専制」と「独裁」の深き闇が豁然と明け始めた。歴史上、こうした「民主」の光、「自由」の曙光となったのが、アメリカの「独立宣言」である。
 皆さま方にはあらためて申し上げるまでもないが、一七七六年七月四日、十三の連合諸州から成る大陸会議は、全会一致で「独立宣言」を採択した。
 そこでは、自明の理として「すべての人間が平等である」ことがうたわれていた。「生命」「自由」「幸福」の追求は、だれ人にも侵されない天賦(天からあたえられた)の権利であると、高らかに宣言したのである。仏法の人間尊厳の思想にも通じる、崇高な歴史的宣言であった。
 それは、かのフランス革命(一七八九年)よりも十三年先駆けている。この意味で、アメリカ独立革命は、世界史をそれ以前と以後に分ける一大壮挙であったともいわれる。
 「独立宣言」に署名した各州の代表者たちは、有名なフランクリンをはじめ全部で五十六人。その一人一人の名は、独立宣言とともに、いつまでも消えない。
 歴史をつくった人生は、その歴史とともに不朽である。いわんや皆さま方は、この三十年、来る日もまた来る日も、愛するわが天地で、前人未到の各国の広宣流布を開拓してこられた。その名は一人ももれなく、末法万年尽未来際まで不滅である。そしてその福徳は三世永遠に崩れない。いくら使っても消えない福運の持ち主となる。これが仏法の法理であり、約束である。(拍手)

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