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日蓮大聖人・池田大作

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第九回全国婦人部幹部会 真実を叫ぶ″魂の自由″を

1989.11.29 スピーチ(1989.8〜)(池田大作全集第73巻)

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1  明年も朗らかな前進を
 早くも、本年最後の婦人部幹部会となった。この一年間の、皆さま方のご苦労とご活躍に対し、胸奥から感謝と尊敬の思いをささげたい。(拍手)
 広布を担い、進めていくといっても、現実に大きな推進力となっているのは、婦人部の皆さま方である(拍手)。その実践と貢献を、御本仏日蓮大聖人は、どれほど喜ばれ、ほめたたえておられることか。
 大聖人は「妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず」と仰せである。現実に動き、語り、尽くしておられる皆さま方こそ、最大の福徳と諸仏・諸天の加護に包まれることは、間違いない。(拍手)
 皆さまは、ともかく忙しい。朝は、家族のだれよりも早く起きる。ご飯を炊き、お弁当を包み、子らの世話をする。一切が時間との競争である。夫や子どもを笑顔で送り出したかと思えば、すかさず電話が″リーン″と(爆笑)。また、みずから働き、社会に貢献している方も、たくさんいらっしゃる。一日が目のまわるように過ぎていく――。
 その姿に″よっぽど前世は遊んでいたんだ″(爆笑)と心ないことを言う人は絶対にいないと思うが(笑い)、ともあれ、そうしたなかを、皆さま方は広布のために奔走されている。これほど尊く、立派な人生はない。ここで重ねて「本当にご苦労さま。毎日、ありがとうございます」と申し上げる。(拍手)
 なお、きょう沖縄では、『人間革命』執筆二十五周年を記念し婦人部幹部会が開かれているとうかがった。心からご苦労さまと申し上げたい。(拍手)
2  昨日の中央会議で、婦人部の明年の活動ポイントが発表された。今朝、妻がそれを「聖教新聞」で読み、教えてくれた。
 そのポイントは(1)学習運動の推進で広布の人材に育とう(2)総合力で第一線を強化充実し、さらなる広布の前進を(3)一家和楽の家庭を築き、広布後継の人材を育成しよう、の三点である。
 いずれもすばらしい内容であると思う。ただ、やや長く、論文調でもあり(笑い)、なかなか覚えにくい。(笑い)
 やはり、モットーは、簡潔でわかりやすいものがよい。その意味から、「活動ポイント」を踏まえたうえで、それぞれの意を汲んで、次の三モットーを提案したい。
  (1) 知識と知恵を磨こう。
  (2) 全員人材、全員幸福。
  (3) 親子一体の使命の人生。(賛同の大拍手)
 明年もどうか、いちだんと朗らかな前進をお願いしたい。(拍手)
3  広布の母は「大地」のごとく
 さて、「幸福観」について、一言、述べておきたい。
 「人生の幸福」といっても、もちろん人によって、さまざまなイメージがある。それぞれの価値観により、幸福像は大きく異なるものである。
 ただ、平穏無事に過ぎる一生を「幸福」とする人も少なくない。ひたすら安定と快適を求め、そこに人生の価値を見いだす。描かれる幸福像は、たとえば「何も困ったことが起きない生活」(笑い)であり、「夫婦で手をつなぎ″カフェ″に入る」(笑い)光景であろうか。
 一見、いかにも「幸福」に思えるかもしれない。しかしそこには、本当の深みも、人生の味わいもない。
 それに対し、私どもの広布の旅路には、さながら劇のごとく、次から次へ、試練の嵐が来る。苦悩の高波もある。悪意の突風が吹く。しかし、それらに耐え、戦い、乗り越えてこそ、自身の深まりと充実があり、向上がある。人と人の信頼が生まれ、絆が強まる。つまり、人生の確かな価値が創造され、花開いていく。

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