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日蓮大聖人・池田大作

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第二十一回本部幹部会 広布の天地を″幸の花綵″で結ベ

1989.9.15 スピーチ(1989.8〜)(池田大作全集第73巻)

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1  組織の第一線を大切に
 まず、本部幹部会の開催された、この新講堂が、ちょうど落成一周年を迎えたことを、心からお祝いしたい(拍手)。また今回、二年ぶりの東北訪問となったが、東北の皆さま方には何かとお世話になり、深く感謝申し上げるしだいである。(拍手)
 ところで昨日は「中秋の名月」、本日は「満月」となっている。雲に隠されて名月を眺めることができないのは残念だが、暦のうえの「中秋の名月」と、月齢による「満月」という、まことにめでたい天の配慮である。そうしたなか、文化の都・仙台で、希望あふれる本部幹部会が開催され、ともどもに喜びあいたい。(拍手)
 なお、東京の学会本部等には、アルゼンチン、タイ、ブラジル、メキシコ、フランス、スペインのメンバーや「千代田七百五十人会」、国際部、ドクター部、社会部の方々が参加されているとうかがっている。直接、お会いすることはできないが、東北の地より、本日のご参集に対して″ご苦労さま″と申し上げたい。(拍手)
2  現在、全国各地で第十二回の支部総会が始まっている。その大成功のために、辛労を尽くされている支部長、支部婦人部長の皆さまの労を、心からねぎらいたい。また、見事な総会の開催をお祈り申し上げる。(拍手)
 今回の支部総会は、基本的に地区単位、ブロック単位となっている。支部長、支部婦人部長をささえておられる地区部長、地区担当員、ブロック長、ブロック担当員等の方々も、何かとご苦労されていることと思う。こうした組織の第一線で地道に活動され、ご苦労されている方々を、最高幹部は、絶対に大切にしていかねばならない。どうか、全幹部が守り、ささえ、励ましあって、総会の大成功のために、ともどもに進んでいただきたいと、まずお願い申し上げたい。(拍手)
 私も地区部長(当時、地区委員)、支部長代理を経験した。男子部では、班長も部隊長もやり、教学でも助師、講師と務めてきた。戸田先生は、決して私を一気に高い役職につけることはされなかった。
 それは、組織の第一線で、一つ一つきちんと戦っていくことが基本であり、その地道な活動のなかでこそ信心は磨かれ、深められていくことを教えようとされたからである。ゆえに私は、男子部の班長として、また地区部長、支部長代理として、あたえられた立場で、つねに全力を尽くして戦い、広布の道を開いてきたつもりである。(拍手)
3  信心の立派な人とは、役職の高い人ではない。役職がなくても、どういう立場であっても、信心を深めていく人こそ尊いし、立派なのである。着実に絶え間なく仏道修行に励み、広宣流布のために戦っている人が、偉大な人である。
 家庭訪問する、個人指導に歩く、弘教に励む、同志の面倒をみる――こうした基本の活動が、信心の基礎体力をつけていく。したがって、いくら役職を持ち、巧妙に組織のなかで戦っているような姿を見せても、基本となる仏道修行を怠り、広布の組織活動をないがしろにする人は、結局行き詰まり、信心の軌道から離れていく。それは、信心を退転し、学会に造反した幹部の姿をとおして、皆さま方もよくご承知のことと思う。
 ともあれ、たとえ役職がなくても、組織の第一線で、日々、懸命に活動している人を最高に尊敬し、大事にしていくことが、信心の指導者の心であることを忘れてはならない。

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