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日蓮大聖人・池田大作

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第一回東京総会 信念に生き夢に生きよ

1989.8.24 スピーチ(1989.8〜)(池田大作全集第73巻)

前後
1  全国の中心会館へ衛星中継を開始
 本日は「壮年部の日」、まことにおめでとう。そして、この記念の日に、第一回の東京総会が開催され、心から祝福申し上げたい。(拍手)
 先ほど話があったように、この総会の模様は、初めて衛星通信システムにより、全国の中心会館に伝えられている。これからは、日本全国はもとより、全世界へと広げられていくことになっている。まさに学会は、時代の最先端を歩んでおり、広布の活動のスピードも、ますます速くなってい"信念に生き夢に生きよくにちがいない。(拍手)
 また、本日は私の入信記念日でもある。私は今朝も、皆さま方の日夜のご苦労に対し、衷心より敬意を表するとともに、全会員の皆さまが日々、幸福で安穏で、長寿であられるよう、深く祈念させていただいた。(拍手)
 とくに、ここには、三十二カ国・地域の青年研修のメンバーと七カ国の代表も参加されている。
 この若き世界の、未来の大指導者たちの集いを、本当にうれしく思う。皆さま方の姿を拝見するとき、世界の広宣流布の前途はますます明るく、広がっていることを実感する。これほどの喜びはない。(拍手)
 さちに、「東大会」第七期のメンバーの参加、未来部の「女子新世紀塾」第二期の結成を、心から祝したい。(拍手)
2  人生″さあ、これからだ″の気概で
 さて、初代会長牧口先生の入信は、何歳であったか。ご存じの方もいると思うが、意外と知らない人が多い。きょうは私の入信記念日なので、それに関連して牧口先生の入信の話をさせていただきたい。
 ここで、まず申し上げておきたいことは、これまで私は数々のスピーチをしてきた。また、多くの学会の指導がある。各地の広布の指導者である幹部は、まずみずからが率先して指導を読み、咀嚼し、自分のものとしていただきたい。そうでないと、どんなに多くの指導がなされても、結局は空転となってしまう。
 指導を聞いては、ただそれを伝える。自分自身で考え、咀曙しようとはしない。それで事足りると考えているとしたら、大きな間違いである。そうした形式的な、″官僚的″ともいえる存在に、幹部は絶対になってはならない。そこには、みずみずしい信心の流れも、あたたかな魂の脈動も伝わらないからである。
3  牧口先生の入信は五十七歳の時であった。それは昭和三年(一九二八年)の春。ちょうど私が生まれた年でもある。五十七歳といえば、決して若くはない。昭和初期の平均寿命からみれば老年といってもよい。いわば人生の総仕上げの年代に入って入信され、あれだけの不滅の広布の歴史をつくられたのである。
 そして最後は、軍部権力と一歩も退くことなく戦われ、獄中で尊い殉教の生涯を終えられている。
 五十七歳といえば、この年に私も病におそわれた。しかし″よし、これから大事な人生の総仕上げをしよう。広宣流布をどう切り開き、残していくか。さあ、これからだ!″と決意したことを思い起こす。以来、今日まで、この決意のままに、走りに走ってきた。(拍手)
 壮年部の皆さまは、まだまだ若い。なかには年配の方もおられるが、今は平均寿命も大きく伸びており、入信時の牧口先生の年齢からみれば、いよいよこれからである。
 どうか、意気盛んに、″さあ! これからだ″と、はつらつと広宣流布に前進していただきたい。そして″信心とはかくあるものだ″″これが信仰者の生き方だ″というものを証明し、見事な人生の総仕上げをしていただきたい。
 このことを、本日の「壮年部の日」の意義をこめて、私は強く申し上げておきたい。(拍手)

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