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第六回全国婦人部幹部会 「生活の達人」に「人生の達人」に

1989.3.29 スピーチ(1988.11〜)(池田大作全集第72巻)

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1  「主婦同盟」「働く婦人の会」に歩みに敬意
 ここ学会本部の桜の花も咲き始めた。いよいよ本格的な春の到来である。
 きょうは当初、ガンとの闘いを通しながら「生老病死」について、お話ししたいと考えていた。だが、アメリカGSI(創価学会インターナショナル)をはじめ海外の代表メンバーも多数こられている。そのテーマは別の機会にして、もっと春らしいさわやかな話をと決めた。
 いつもいつも、広布の活動を推進し、支えてくださっているのが婦人部の方々である。ゆえに私は、婦人部の皆さまを心から大切にしているし、お会いするときは、いつも心の中で深く礼をしているつもりである。
 会合においても、幹部は、とくに男性の幹部は、婦人部の方々を最大の真心で迎え、謙虚けんきょに礼を尽くして接していただきたい。
 どのような場合でも、幹部が傲慢ごうまんになり、健気けなげな同志を見下みくだしたり、ないがしろにするような態度は、絶対にあってはならない。私は、まずこのことを、とくに強く申し上げておきたい。
2  さて、婦人が力を合わせて社会運動に取り組んでいる「日本主婦同盟」と「働く婦人の会」が、結成二十周年を迎えた。
 いずれも、私が設立を提案させていただき、昭和四十三年(一九六八年)十月に、婦人部の有志によって結成された。地味な活動のゆえに、あまり多くの人々には知られていないかもしれない。しかし、婦人の地位向上、平和で文化的な暮らしの実現などを目指し、二十年以上にわたって、地道な運動を進めておられる。
 そして、社会の諸問題に対し、いわゆる政治家や男性には見極みきわめることのできない鋭い視点から取り組んでこられた。そうした数多くの業績に寄せられる評価は高い。
 先日も、NHKのあるテレビ番組で、暮らしへの消費税の影響などを、商店主と三人の消費者代表が語り合うことになった。そのうち東京の消費者代表にとの依頼が、主婦同盟にあったそうである。ともあれ、私は、庶民の一人として、心から称賛の拍手を送りたい。
3  「日本主婦同盟」では、「主婦同盟ニュース」を月に一回、発行している。私ども夫婦にも、真心で届けてくださっており、毎号、読ませていただいている。タブロイド判・四ページの小さな新聞だが、その内容は、とても素晴らしい。
 現代社会のさまざまな事象について深く分析し、専門的な問題についても、わかりやすく紹介されているので、読んでいて、とても勉強になる。″よく、ここまで研究・調査を重ね、真摯(しんし)に取り組んでこられたものだ″と、夫婦でいつも感心している。

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