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日蓮大聖人・池田大作

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第九回全国青年部幹部会 青年よ民衆のために走れ

1988.10.29 スピーチ(1988.5〜)(池田大作全集第71巻)

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1  世界に冠たる青年部
 本日は、秋の一夜を、きらめく星空を仰ぎながら、また美しい曲を聴きながら、さわやかに家族と語り合うような思いで、懇談的に話を進めたい。
 今や学会の青年部は、妙法の一大青年集団として見事に成長している。
 私も、青年部の結成以来、末法万年尽未来際へと流れ続きゆく広宣流布のために、「盤石な青年部をつくりたい」との自負と気概で、働き抜いた。そうした草創の先輩の労苦のうえに、青年部も今日の立派な基盤ができあがったのである。
2  先日、「青年部員はいったい何人いるのか」ということを調べてもらった。
 それによると、男子部は二百五十七万人。これには学生部及び高・中・少の未来部が含まれている。それらを除き、座談会などの学会活動に参加している男子部の活動メンバーは約百万人である。
 また女子部は約百六十万人。これも未来部を含めた総数であり、同じく活動に参加している女子部員は約四十三万人とのことであった。
 ともあれ世界に冠たる青年集団である。最高の仏法をたもち、理念も行動も、また人数においても世界一ともいうべき生きた青年運動であり、人類の希望の存在である。その自負と誇りをもって、一層の前進と活躍をお願いしたい。
3  特にこの数年間における青年層の入信増加は目覚ましい。男子部は六年間で二十三万人の新たな友が誕生した。また女子部員は四年間で、五万人も増えている。
 ここで皆さまは二つの数字を比較して「男子部の方が頑張っているな」と思われるかもしれない。しかし、単純に比較することはできない。女子部は″結婚すれば婦人部へ人材を送る″という″宿命的なハンディ″を抱えているから大変なのである。
 本日は各地の女子部長や女子部長を経験された婦人部の先輩方も参加されているが、せっかく苦労して育て、いよいよ本格的に幹部として活躍してもらおうと思っていた大切な後輩を、「男子部が″トンビが油揚げをさらうように″お嫁に取っていってしまった」という苦い経験をお持ちの方も多いと思う。
 こればかりは女子部には気の毒であるが「結婚するな」というわけにはいかない。まあ、「罪は男子部にある」ということでご了解いただくしかない。
 ただし、ここで一点だけ前途ある諸君に申し上げておきたいと思う。
 男子部の一部には「幹部と結婚すると忙しいうえに、信心のことでガミガミ言われるから自由がなくていやだ。やはり幹部になる前の女子部の方が、自分の言うことを聞いてくれるから」という人もあるようである。
 日ごろ、口では「信心が大事だ」と、人には言っておきながら、自分のことになると「信心のある人より、自分の自由になる人を」という″二心ふたごころ″──。安易な判断で相手を選んだ人は、後の四十代、五十代になって、後悔している人も多い。反対に、信心がしっかりしている人と結婚した人は、夫人の信心にも支えられ、大きく伸びているし、後になって「良かった」という場合も多い。
 長年、数多くの夫婦の姿を見守り続けてきた私の一つの結論であり、人生の教訓として、申し上げておきたい。

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