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日蓮大聖人・池田大作

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練馬区、村山圏合同記念幹部会 全民衆のために広宣流布を

1988.7.5 スピーチ(1988.5〜)(池田大作全集第71巻)

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1  妙法の興隆こそ社会繁栄の源泉
 きょうは、練馬区、村山圏の皆さまに加え、海外からも十二カ国の同志が出席されている。すべての参加者に、″遠いところ、本当にご苦労さま、学会本部へようこそ″と申し上げたい。今や世界の至るところで、広宣の友の躍動が見られる時代となった。
 現在、ヨーロッパでは、十七カ国のメンバーによる夏季講習会が開催されている。アメリカでは、各地で総会。また南米・ブラジルでは、移民八十周年の記念式典で、一万人のメンバーによる人文字が繰り広げられた。二月に訪問した東南アジア各国でも、活躍と成長がいちじるしい。
 まさに世界広布の本格的な展開が始まっている。御聖訓に照らし、この滔々とうとうたる流れは、さらに深く、広く、水かさを増していくにちがいない。
 私もSGI会長として、各国の五十年、百年先、いな、二百年、三百年先を展望しながら、いかに、より盤石な基礎をつくりあげていくか。いつもそのことを考えている。どうしても、練馬区や村山圏のことだけ考えてもいられないが、その点もどうかご了承願いたい。
2  世界広布といえば、アジアやアメリカ、ヨーロッパ等の話は、よく耳にする。しかし、比較的、アフリカのことになると少ないように思う。これは不公平ではないか──先日、このような声があった。私も同感である。
 悠久ゆうきゅうの歴史と、無限の未来性をあわせもったアフリカ。その広大な天地にも、広宣の松明たいまつは着々とともされている。ガーナでは、今や五千人の友が妙法を唱え、アフリカ大陸の五十一カ国中、二十一カ国で、メンバーが活動している。
 むろん、まだまだ、わずかな人数である。だが、妙法の種子は、確かにアフリカの大地にかれ、着実に根を張り始めている。百年、二百年後の将来、これがどれだけ大きく広がるかは、計り知れないであろう。
 ともあれ、仏法は「一閻浮提いちえんぶだい」、すなわち全世界の民衆のための「大法」である。その大法をたもち、広宣流布に進まれているアフリカの友もまた、まぎれもない地涌の勇者の方々である。
 我が同志の大いなる活躍と、アフリカの限りない繁栄と発展を、私は心から祈っている。また私自身、そのために全力で行動し、働いていく所存である。
 アフリカのさまざまな大学、政府関係者等から招へいもいただいており、また同志の皆さまからも、ぜひ訪問をとの真心のお手紙をいただいている。将来、必ず訪問し、日本との一層の交流、そしてアフリカの繁栄へ何らかの貢献ができればと、私は念願している。
3  アフリカには、その限りない未来を開きゆく優秀なリーダーが、数多くいる。
 先日も、アフリカのある大使と会談した。種々語り合うなかで、豊かな見識を備えたすばらしいリーダーであると直感した。
 大使は、SGIの運動、理念についても深い理解を示され、また後日、ご厚情あふれるお手紙を送ってくださいた。
 本来、私信は他人に見せるものではないが、友好の深さという意味を込めて、ご紹介させいてただくと、そこには、私との出会いの印象として「ソロモンの知恵、偉大なるブッダの本質、ギリシャの偉大な哲学者であるソクラテスの謙虚さ、アーサー王の勇気、シェークスピアの知性、リンカーンの清廉せいれんそして、マーチン・ルーサー・キングの夢と信念」「詩人キップリングが『IF(もしも)』という詩の中でいみじくも表現した『国王らと共に歩みながらも、庶民的なものを失わない』その人」に相通じるものを感じたと記してあった。恐縮の限りであり、私への励ましの手紙と思っている。
 ともあれ、アフリカは、まさしく「二十一世紀の大陸」である。日本の青年部からも、さらにこの希望の大地で乱舞する俊逸しゅんいつが出ることを私は期待する。

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