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日蓮大聖人・池田大作

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沖縄広布35周年開幕記念総会 ″永遠の大法″で永遠の幸福を

1988.2.18 スピーチ(1988.1〜)(池田大作全集第70巻)

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1  ″広布の要地″へ発展沖縄
 沖縄の皆さまと五年ぶりにお会いでき、本当にうれしい。四年前の「世界平和の碑」の除幕には出席できず、申し訳なく思ってきたし、また広布三十五周年の開幕に当たり、ぜひともご一緒に佳節を祝賀したいとの思いから、訪問させていただいた。あと数日、何かとお世話になると思うが、よろしくお願いしたい。
 今回は、東南アジア訪問からの帰途に、立ち寄らせていただいた。全国の同志の真心の題目と支援のおかげで、三カ国一地域の歴訪も、すべて成功を収めることができた。この席を借りて、心から感謝申し上げたい。
2  私は「沖縄健児の歌」が大好きである。詩・曲ともに深い感動をさそう、名曲と思う。これまでも、何度か、青年達がこの歌を高らかに歌う姿を目にした。そのたびに私は感動し、心で泣いた。沖縄広布三十五周年を記念する意義から、これに加えてもう一曲、愛唱歌を作ってはどうだろうか。新時代を開くにふさわしい、すがすがしい曲を、皆さま方の手で生み出していただければと思う。
 私がアジア訪問の第一歩をしるしたのは、一九六一年(昭和三十六年)の一月。総本山第六十六世日達上人をご案内し、インド等へと旅立った。
 その月、沖縄支部の友は、千二百世帯余という、全国第一の弘教を実らせ、私を歓送してくださった。東洋広布への歴史的な″第一歩″に、見事な開拓の実証で呼応してくださったのである。この時の沖縄の皆さまのご厚情を、私は今も忘れられない。
 二十七年後の今日、香港からの帰路に、真っ先に沖縄に寄せていただいたのも、その時の皆さまの「心」に、わずかでも謝意を表したいとの思いがあったからである。このことを、申し添えておきたい。
3  ここ沖縄は「万国の津梁しんりょう(=懸け橋)」と呼ばれるごとく、地理的にも、歴史的にも「国際交流」の要地であった。過去に、いくたびか悲惨な宿命の嵐はあったが、世界の交流と友好を進めゆく不思議なる″使命の天地″であり、その重要性は、将来、一段と増していくに違いないと、私は確信する。
 広布の歴史においても、沖縄は、東南アジアなど各国への″信心の発信地″となり、仏法流布の大切な″中継地″となってきた。
 また、来年からは、ここで冬季研修等を行い、全国、いな世界の友が集い、信心を磨きあっていくことも、検討されている。沖縄は、いやまして″広布の要地″へと発展しようとしている。郷土の発展と繁栄のために最も苦労されてきた皆さまの功徳は絶大であるし、すべての労苦は、一人一人の永遠の福徳となって輝いていくと強く申し上げておきたい。

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