Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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東京各区合同記念幹部総会 ″太陽の仏法″輝く世紀の扉を

1987.12.19 スピーチ(1987.7〜)(池田大作全集第69巻)

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1  ″本物の労苦″で″本物の勝利″を飾れ
 師走の伝統となった江東の幹部会が、本年は各区の合同記念幹部総会となり、また一つの大きな歴史を刻んだと確信する。年末でご繁多のなか、また寒いなかを遠路、ご参集くださった、すべての皆さま方に、私のほうこそ心より感謝申し上げたい。
 さらに本日はアメリカ、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、パナマ、オーストラリア、シンガポール、西ドイツと八ヶ国の代表も、はるばる駆けつけ、参加してくださっている。その並々ならぬ信心の労苦に、最大の敬意をささげたい。
 ともあれ、すがすがしい決意と笑顔と希望あふれる本日の集いとなったことを、衷心より喜び、賛嘆申し上げる。
2  ちょうど、この江東文化会館へ本部を出発する直前のことである。一人の方より、報告があった。それは学会本部の近くに住む一婦人の話である。その婦人は、かつては批判的であったようだが、最近、近隣の学会員に、こうもらしておられたという。
 「今は、あまりにもだらけた青年が多い。その中で、学会の青年の姿を見ると、本当に凛々りりしく、礼儀正しい。しかも確信に満ちた行動である。こんな頼もしいものはほかにはない。見るたびに、ほれぼれとします」と。
 心うつろげな若人が増えるなかで、創価班・牙城会の諸君をはじめとする青年部の真剣な姿に感嘆した――との率直な声である。
3  なにごとも真剣な″努力″のないものに″栄冠″はない。芸術、スポーツ、学問、事業、皆そうである。まして峻厳な仏道修行においては、いうまでもない。
 では、私どもは何のために信仰し、仏道修行しているのか。当然、一生成仏のためであり、広宣流布のためである。これを、ある面からいえば、″人生の達人″になるためである。″生命の達人″になるためである。すなわち人間としての真実の勝利をかちえるためである。
 どの道においても、″本物の苦労″なくして″本物の勝利″はない。これは当然の因果の道理である。と同じように本物の信行なき者には本物の功徳はあらわれない。
 私どもの真剣な信心と真剣な努力、そして広宣流布への本物の労苦は、もっとも根本的な人生の勝利につながる。それは一時的、表面的な勝ち負けの次元ではない。生命の″三世永遠の勝利″を飾っていけるからである。
 この一点さえしっかりとはらに入れば、何もあせる必要もなければ、恐れる必要もない。正面から正々堂々と、そして着実に、素晴らしき正攻法の青春と人生を生き、輝いていけばよいのである。
 ゆえに、とくに青年部の諸君は、貪欲なまでに、本物の労苦をみずから求め、みずから挑戦していくべきであると私は申し上げたい。

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