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日蓮大聖人・池田大作

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第二東京支部長会 二十一世紀へ人間復興の大運動

1987.10.11 スピーチ(1987.7〜)(池田大作全集第69巻)

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1  一九九〇年へみずみずしい信心で前進
 休日にもかかわらず、本日は、遠方からもご参集いただき、心からご苦労さまと申し上げたい。きょうは、日ごろ感じていることを、そのまま懇談的にお話しさせていただきたい。
 支部長、支部婦人部長は、第一線の友にとって、もっとも大切な依怙依託の存在である。ゆえに「あの支部長の信心の励ましで、自分の人生が決まった」「あの婦人部長の真心の激励で、私の″幸福の大道″への歩みが決まった」といわれ、賛嘆される一人一人であっていただきたい。
 私も、青年部当時は、班長も務めた。壮年部では支部長代理にも就いた。一つ一つの役職を全うし、それぞれの立場で全力を尽くしながら、今日まで進んできたつもりである。
 今、おかれた立場で、みずからの使命に全魂を注いでいく――これが、まことの信心であり、幹部としてもっとも大切な姿勢なのである。
2  さて、学会草創の支部長・支部婦人部長として有名なのは、まず、小泉隆さん(=当時、参議会議長、昭和六十三年十一月死去)と白木静子さんではないかと思う。お二人とも、日本一の蒲田支部を作りあげた大功労者であり、学会発展の原動力として、長年にわたり活躍された。水の流れるような信心を堅持され、今もって会員を愛し、広宣流布を願って、真剣に祈念する日々であると聞いている。
 いずれも牧口門下生であり、現在、小泉さんは七十九歳。白木さんは八十三歳。この間、体を痛め、入院したこともあったが、病魔に屈せず、悠々たる「遊楽」の境涯を築かれている。そのかくしゃくたる信心の姿勢は、まことに模範中の模範であり、信仰者のかがみといってよい。
 お二人とも、信心は、すでに五十年に近い。それでいて謙虚であり、その姿は本当に立派である。戸田先生の信頼も抜群であったし、戸田先生が見通し、期待された通りの人生の総仕上げをしている。
 反対に、戸田先生がその信心を危ぶみ、心から信頼できなかった人は、その後、ほとんどが退転の道を歩んだ。今更ながら、恐ろしいまでの戸田先生の″眼力″に敬服している。
3  ところで、人の性格はさまざまであり、それぞれに特徴がある。会員もみな個性豊かであり、決して一様ではない。その点で、戸惑うこともあるかもしれないが、性格というものはそう簡単に変わるものではないし、また多彩な個々人がいるがゆえに、組織としての力も存分に発揮される。
 ゆえに、まず一人一人の「性格」と「個性」を、正確に把握していくことが大切である。そして、その個性が、広布の推進と前進の方向へ向かっていくよう、細かく配慮し、丹念に激励していくことが肝要である。

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