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日蓮大聖人・池田大作

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群馬県記念幹部大会 栄えよ! 郷土に誇りもち

1987.8.15 スピーチ(1987.7〜)(池田大作全集第69巻)

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1  「はるな墓苑」の完成を祝う
 愛する群馬の第一回記念幹部大会、まことにおめでとう。お暑いところ、またお盆の休みにもかかわらず、ご参集くださった皆さまに、心から感謝申し上げたい。
 また本日は終戦記念日でもあり、また旧盆でもある。先ほど、皆さまとともに唱題し、戦没者並びに広布の途上いた方々の冥福を深く祈念させていただいた。
 群馬には、このほど「はるな平和墓苑」が立派に完成した。榛名山はるなさんのふもと、赤城山を望む、広大な絶景の地である。この緑すずやかな天地に三世にわたる生命の平安の場が出来あがったことは、まことに意義が深いし、うれしい。建設に尽力してくださった内外にわたる関係者の方々に、満腔まんこうの謝意を表したい。また、この墓苑の諸施設は、墓域は別として、社会の一般の方々にも開放し、有意義に使っていただきたいと思っている。
 今後、この美しき清浄の地は、日本全国は当然として、全世界の方々が勇んで訪れ、たたえていくにちがいない。私も、これから、たびたび来させていただきたいと念願している。
 その意味からも、きょうは、この世界的な″憧れの国″となった群馬の地について、少々、紹介したい。別に、″群馬県宣伝部長″というわけではないが、全国、全世界の人々に、この素晴らしい国土を、少しでも宣揚させていただきたいからである。果たして″名ガイド″になるかどうか、わからないが、これまでに聞いた話、また本等で読んだりしたものを、種々、総合してお話ししたい。(主に萩原進『群馬県人』新人物往来社、萩原進編『郷土史事典・群馬県』昌平社、山田武麿『群馬県の歴史・県史シリーズ10』山川出版社、参照)
2  「太陽の国」に「太陽の仏法」の慈光
 群馬といえば、上州名物の「からっ風」と「雷」は有名である。「空っ風」は北西の冬の季節風だが、東京の学会本部も表は北向きであり、かつて私は冬の二月ともなると、職員や役員の青年たちと外に出て、寒風のなかを一緒に歩いた。
 「男は北風に向かい、胸を張って歩こう。そして大いなる道を開こう」――こう言いながら歩いたものだ。なかには寒がって、逃げてしまった者もいたが、彼は、案の定、後で退転してしまった。
3  信仰は「鍛え」である。色心ともに自身を鍛えるところに信仰者の本領がある。その意味で、空っ風に代表される群馬の地は、素晴らしい人間錬磨の国土である。また、そうあっていただきたい。
 「雷」は、一昨日のはるな到着以来、毎日、十分に堪能させていただいた。ベートーベンの情熱の指揮千人分以上の激烈な大自然の音楽。こんな壮大な宇宙のオーケストラを存分に聴くことのできる国土はほかにない。こうした素晴らしき国土に、有名な「群馬交響楽団」はじめ豊かな音楽文化が栄えているのも、もっともだと納得した次第である。
 これらと比べて、意外に知られていないのは、群馬が「太陽の国」でもあることである。この群馬は晴天が多く、年間の日照時間の長さは全国のトップクラス。とくに冬季に、この地ほど快晴に恵まれるのは、世界的にも珍しいという。(萩原進『群馬県人』参照)
 ヨーロッパの人々が冬の間、どんなに太陽を恋しく思うか、わからない。日本の東北、北陸、北海道でも同様であろう。
 それに対し、群馬は″太陽がいっぱい″の素晴らしき国土である。将来は、群馬の太陽を浴びたいという人々が、各地から別荘等を求め、群馬に住む人々をうらやむ時代になるにちがいない。総じて、これからは「太陽の時代」である。
 また群馬県全体の輪郭は、″一羽のツルが両翼を広げて舞い飛ぶ姿″に、よくたとえられる。ツルの舞い飛ぶ形の国土――まことに不思議にして、めでたさに満ちた地である。このツルの首は南東に向かっているが、群馬は全体的に南面傾斜の地形であり、この点からも極めて″明るい国土″といわれる。
 皆さまは、こうした、うらやむべき国土で活躍しておられる。″我が群馬は、世界で最高の国土″と胸を張り、この地に生きる幸せを満喫していっていただきたい。

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