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日蓮大聖人・池田大作

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第1回アメリカSGI各部合同記念研修会… 信念貫く勇者の振る舞いを

1987.2.7 スピーチ(1986.11〜)(池田大作全集第68巻)

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1  妙法こそ「生死の海」渡る船
 本日は、アメリカSGIの第一回各部合同記念研修会とさせていただいた。私の今の願いは、広布の力ある新しい人材を数多く育てていきたいということである。訓練をし、指導を重ねていけばいくほど、人材は成長していくものだ。その意味から、この合同研修会の開催となったわけである。
 皆さまは、将来、広布の枢要なリーダーと育っていくべき大切な方々である。どうか、その使命と責任を深く自覚していただきたい。本日は、私のさまざまな思いの一端を、広布の未来を担いゆく皆さまの胸中に、強く訴えておきたいのである。
2  訪米中のある著名な日本の学者から、本日電話があった。
 その学者は、私が昨日、お会いした″アメリカの良心″といわれるノーマン・カズンズ教授との対談の内容を、「聖教新聞」を通して知った日本の友人から連絡をうけた。そのさい、伝えられたカズンズ教授の「人生の最大の悲劇は死ではない。生きながらの死である。生あるうちに自らの中で何かが死に絶える。これ以上に恐ろしい人生の悲劇はない」との言葉を聞き、稲妻にうたれたような衝撃をうけた、という。そして「大変に重要な対談でしたね」と言っておられ、恐縮もし、うれしくも思った。
3  今回は、三年ぶりのマリブ研修道場の訪問となった。この研修道場からは、太平洋を望むことができる。旭日が昇りゆく朝の海も、陽光にキラキラと輝く明るい海も、また夕日に染まりゆく海も、実に美しい。
 研修道場に到着して、何人かの東京から来た人達と、詩情豊かなマリブの海岸と、青く美しい太平洋を遠望していた。すると沖合に一そうの船が浮かび、ちょっとみると漂流しているようでもあった。
 東京から来た幹部は「難破船だ」という。すると地元のアメリカSGIの幹部は「いや、あれは何か作業をしている船だ」と。そこで、よく調べてもらったところ、アメリカSGIの幹部の方が正しく、どうも東京の幹部の方は、時差で頭がもうろうとして、そのように見えたようであった。
 やはり、″アメリカのことはアメリカの人に聞くべきだ″ということで笑い話になったが、マリブ研修道場の訪問が、談たまたま″難破船″の話題で始まったことでもあり、本日は、それにちなんだ話をしたいと思う。

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