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日蓮大聖人・池田大作

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創立記念勤行会 全会員同士に最大の敬意と感謝

1986.11.16 スピーチ(1986.11〜)(池田大作全集第68巻)

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1  休日にもかかわらず、寒い中、遠来の皆さま方に衷心より感謝し、ご苦労さまと申し上げたい。
 全学会員の皆さまのご尽力によって、創価学会は今や世界的な大発展を遂げた。私は、これまで折伏・弘教に、また日々のあらゆる指導・激励に奔走してくださった全会員の皆さまに、心からの敬意を申し上げたい。広布に活躍してくださっている無名の会員の方々、また、すでに亡くなった方々など、すべての尊き同志の方々に、私は最大の敬意と感謝を込めて、常に御本尊にご祈念申し上げている。そして皆さまが、誰よりも幸福になられますよう、諸天善神が常に皆さまを加護するよう、祈らせていただいている。ただ今も、ともに勤行し、真剣にご祈念申し上げた。
2  学会本部は、昭和三十八年(一九六三年)の建設以来、本格的な改修はほとんど行われなかった。その間、総本山の荘厳、寺院の建立寄進、各地の会館の建設に力を尽くしてきた。しかし二十数星霜を経て、雨もりするところも出るなど、古くなってきたし、また学会にとっても、学会常住の御本尊のまします最重要の建物であるし、今回の改修となった。今年いっぱいですべて終了することになっている。
 学会本部は質素で、小さくてよい――これが私の信条である。全国の各地には、多くの会館ができている。これからも建設されていくが、各地の会館は、広宣流布のために、また多くの会員のために、会員の真心で建設されたものであるゆえに、いくら大きくてもよい。しかし、学会本部は、最も広布の風雪をうけて指揮をとっていくところであるし、見えを張って立派な建物にしてはいけない、との信念できた。
 なかでも、昭和三十八年、学会本部の建設に当たって、会長室は一番質素に、と強く申し上げた。今回の改修でも、常住御本尊のまします仏間を荘厳申し上げ、他の場所も、新しく改修したが、会長室だけは、今まで通りである。
 その会長室は、昭和二十八年(一九五三年)に学会本部が西神田から現在の地に移転して以来、戸田先生が使われていた会長室と、ほぼ同じ位置につくられた。大きさも、同じく十二畳、それに入り口に七畳半の部屋が加わっただけである。これも、戸田先生の残してくだっさった学会の精神を、何らかの形で意義づけをし、後世に伝えていきたいとの強い思いからである。
3  また、本日新たに副会長が十六人誕生した。今日までの妙法流布の目覚ましい発展により、会員も激増し、広布の運動も多方面にわたっている。ゆえに多彩な活動を推進していく多くの人材が当然必要となってくる。こうした時代の要請に応え、現在の重層的な副会長の体制となったわけである。
 秋谷会長、森田理事長を中心に、各方面でも盤石な体制が出来上がっている。この揺るぎない体制のもと、創立六十周年へ一層の広布の前進を期していきたい。
 広布の指導者である幹部は、役職があるからといって決していばってはいけない。御本尊のもとには、すべての人が平等なのである。「能忍」という言葉もあるように、いかなる労苦をも耐え忍びながら、多くの同志の中核として、一切の責任を担いつつ、広々とした心で進んでほしい。
 全同志のご健勝とご多幸を心から念願しつつ、本日のあいさつとさせていただく。

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